自転車の修理では部品交換作業の際に、仕様(サイズ、直径、素材など)が適合すればサードパーティ品の交換も行います。
たとえば、ブレーキシューやブレーキレバー、タイヤチューブ、バスケットなどがサードパーティ品を使用できる主な部位です。
ただし、電動アシスト自転車ではサードパーティ品では絶対に対応できない部材があります。
※ここに挙げたもの以外にも純正品のみでの対応となる部品もあります。
※純正品というだけではなくモデルや年式によっても対応パーツが変わる場合もあります。
ハンドル左側に取り付けられている電源などをオンオフするスイッチ部分は純正品のみでの対応です。
そのため取り扱いメーカーさんのみでの修理対応ができるので取り扱い外メーカーさんの場合はお買い上げショップにご相談ください。
お客さんが倒してしまい一部が破損して雨水が混入してショート、爪でスイッチ部分を押しすぎてボタン操作が効かなくなる、経年劣化で使用不能、などが交換の主な理由です。
電動アシスト自転車の心臓部で特に年式やモデルによってバッテリーの容量、カラー、端子部分の形状、充電器との適合など、純正品かどうかだけではなく、車両のメーカー、モデル、年式によって対応するバッテリーのちがいが影響します。
メーカー、モデルが同じなので注文してみたけれど、年式がちがうためバッテリーが使用できなかった、などといった事態もあるので注意してください。
経年劣化、強い衝撃を与えて使用不能になる、長期間使用していなくて使用不能となっている、などが主な交換利用です。
ライトは接続コードの形状がちがう、取り付け位置が変わってしまう、そもそも取り付けられない、など、さまざまな問題があるので注意しましょう。
一般車とくらべチェーンにかかるトルクが大きく、またチェーンの長さも異なるためモデルに適合した純正のチェーンを使用しましょう。
後サークル錠で使用する鍵は電動アシスト自転車のバッテリーの脱着用の鍵と同一のものであることがほとんどです。
もしもサークル錠を交換する場合はバッテリーの鍵部分も一緒に交換することとなります。
鍵はスペアキーの手配ができる場合があるのでサークル錠自体に問題がない場合はスペアキーの手配をメーカーに依頼します。(キーNo.が分からないとスペアキーの手配は出来ませんので注意してください。)
モデルの型式によりサイズ、取り付け位置が微妙にちがうのでサードパーティ品だと取り付けられない場合があります。
メーカーの適合表を参考に確認しましょう(カタログに記載されている場合があります)。
サードパーティ品で装着できるときもありますが、形状がちがう、リヤキャリヤやハンドル部分の形状に合わない、また、メーカーが推奨していないなど、純正品でないと取り付けられない場合が多くあります。
当店コスナサイクルでは純正品のみでお子さんの安全を第一に想定して作業しますので、基本的にサードパーティのチャイルドシートは取り扱いしません。
電動アシスト自転車の一部モデルにはスタンドとハンドルロックがワイヤーでつながり連動してロックをかけるモデルがあります。
この場合ワイヤーの取り付け金具が付いているスタンドでないとハンドルロックが使用できなくなるので純正品を使用します。
ハンドルロックとスタンドが連動していないモデルでは、サードパーティ品も使用できます。ただし、L型(強化スタンド)のテコの原理を使用するスタンドでないと車両重量が重いため少しスタンドをかけるときに車体を持ち上げる力が必要になります。
一番安価なのは一般車と同じスタンドですが、L型のほうが利便性が高いため、電動アシスト自転車でサードパーティのスタンドが使える場合は基本的にはL型のスタンドをオススメします。
ブレーキシューは電動アシスト自転車ではVブレーキも一部使用されています。Vブレーキの場合は電動アシスト用というのはないのでスポーツバイク用のVブレーキシューを使用します。
キャリパーブレーキの場合は、パナソニック電動アシスト自転車の場合は、純正ブレーキシューは音鳴りしにくく耐摩耗と制動力に強い「サイレントシュー」が使用されています。
パナソニック「サイレントシュー」にはステンレスリム用とアルミリム用(こちらは2モデル)がありますのでお間違えないように注意してください。
当店コスナサイクルでは、パナソニック電動アシスト自転車のブレーキシュー交換の場合は基本的に純正品で交換しています。
パナソニック以外の電動アシスト自転車の場合も、耐摩耗性と制動力に強い「サイレントシュー」が使用できるものは当店ではこちらを使用しています。
こちらのコスナブログ記事も参照してください。