小田原の自転車専門店

夜に磨かれる整備哲学|工具一本に宿るコスナサイクルの継承

閉店後の整備室で、手袋をした手が工具を一つずつ拭き上げて手入れしている様子。

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一日の終わり、工房に残るのは静けさと手の記憶です。

夜仕事を終える間際、整備台の上では最後の作業が続きます。

それは直すことではなく、整えることです。

使い続けた工具を一本ずつ磨き、今日という時間を布で包み直します。

この習慣は、明日の作業効率のためだけではありません。

技術と向き合った一日を、きちんと閉じるための儀式です。

夜に行われる、明日への準備

白い布で包まれた工具には、昼の熱がまだ残っています。

レンチの表面についた微かな曇りは、ボルトと向き合った時間の痕跡です。

それを拭き取る動作は、反省でもあり、感謝でもあります。

工具は消耗品ですが、扱い方次第で記憶を宿します。

毎晩同じ動作を繰り返すことで、手は道具の変化を覚えていきます。

小さな違和感に気づけるのは、こうした積み重ねがあるからです。

夜の工房では、作業音の代わりに布の擦れる音が響きます。

その静けさの中で、明日の整備はすでに始まっています。

灯りが消えても、工具と技術は眠りません。

ここで磨かれた一本一本が、次の一台を支えていきます。

この情景は、単独の記録ではありません。
コスナサイクルが積み重ねてきた営みの一部です。

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投稿者プロフィール

小砂恵三
小砂恵三コスナサイクル店長
宮田工業(現在:ミヤタサイクル)での研修を得て、インショップ形式の自転車店の店長に就任。その後家業を継ぎ自転車のメンテナンス、販売に従事して35年以上。
自転車専門資格として「自転車安全整備士」「自転車技士」「スポーツBAA PLUS」「自転車組立整備士」「BAAアドバイザー」などを保有。
現在はコーダブルームやパナソニックといったライトスポーツ自転車から電動アシスト自転車までを幅広くカバーするサイクルショップ、コスナサイクルを運営。