パンク修理、タイヤチューブ交換の際に、修理後にタイヤチューブを戻したときに、タイヤサイドがふくらんでしまうときがあります。
これは「チューブが噛む」という現象で、チューブがタイヤ内部にうまくおさまらず、タイヤとリムの噛み合わせ部分にはさまった状態で空気が入ってしまうことが理由です。
この状態で適正な空気圧を入れるとバーストといってチューブが破裂してしまいます。
バーストするとタイヤのワイヤービードに圧力がかかり場合によってはタイヤも交換の必要が出てきます。
確認方法としては、タイヤ車輪に取り付ける際にチューブが噛んでいないかリムとタイヤの間を手で押し広げながら確認します。
その後空気を入れますが、このときもタイヤを注視し、膨らみがでてこないか注意しながら空気を入れましょう。
特にコンプレッサーなどで一気に空気を入れる場合は、手動でいれるよりも圧力が高いので確認を怠るとバーストしやすくなります。
何回かに分けて入れるようにしましょう。
また、パッと見て大丈夫そうでも、タイヤを回すとゆがみがある場合があるので、タイヤを回転させながら噛み合わせ部分に異常がないか確認を忘れずに。
そもそもチューブが伸びきっていて収まりが悪かったり、またパンク修理用パッチを貼ったけどもうチューブが伸び切ってタイヤの一部が膨らんでしまうなどチューブ自体に原因がある場合もあります。その時は修理で直さずにチューブ交換をしてください。
インナーチューブが上手くリムに対して収まらずにそのままの状態でタイヤを取り付けると、画像のようにタイヤにチューブが噛んでしまい、このまま空気を入れるとバースト(破裂)する危険があります。
エアを入れる前に必ずタイヤを少しめくる感じでチューブが正常にリム内に収まっているか全周確認を忘れずに。
このような場合は、いったんタイヤの片側全てをリムから外し、タイヤにチューブが噛んでいる部分のチューブをもう一度入れ直します。タイヤから外したチューブをそのままの状態で少しエアを入れて膨らまし、それからエアを全部抜くとチューブの曲りクセなどが解消され入れやすくなります。
また、チューブ口金付近がタイヤにチューブが噛みやすくなるので、タイヤをはめた後にバルブ口金を上下に動かしてくスムーズに動けばチューブが噛むことなく収まります。
同じ「噛む」という表現でも、少しちがいがあるのがアルミリムのタイヤの噛みつきです。
タイヤのビード部分がアルミリムの内側に噛みついてしまい、膨らまない現象です。
こちらはタイヤとアルミリムの相性が悪い場合に発生します。
何度タイヤをはめ直しても一部分、もしくは数カ所でタイヤが適度にふくらまず沈み込み、走行すると上下にぽこぽことはねるような現象が起きます。
乗り心地がかなり悪くなるので注意が必要です。
解消方法としては、「シュワルベのイージーフィット」などを使用し、タイヤサイドに塗りアルミリムの内側のすべりをよくして空気を入れてあげると解消します。
詳しくは、こちらのコスナブログ記事を参照してください。
硬くて入れずらい自転車タイヤには、シュワルベ「イージーフィット」を塗ればスムーズに
何度か試しても直らないときは別の方法も試してください。
先程の「シュワルベ イージーフィット」を塗ってからエアを入れた状態でタイヤが沈み込んで膨らまない部分のタイヤを両手で少しずつ押し上げていきます。これにより沈み込んでいるビード部分が少しずつ上がってきます。
タイヤとリムの相性と精度が悪く直らない場合もあります。
その際はタイヤを別のものにしてみると直るときがあります。場合によっては、リムが打痕で曲がっているときもあるのでリムも確認しましょう。
また、自分で解決しようと無理に作業を続けるとタイヤもチューブも傷める可能性がありますので、その場合は自分で作業を行うのは止め、お近くの自転車専門店にご相談してください。