小田原の自転車専門店

硬いタイヤがスルッと入る!初心者でも簡単にできる3ステップ解決法

シュワルベ イージーフィットタイヤに塗布する

※記事の中にアフィリエイト広告を利用しています。

タイヤ交換に挑戦してみたら、想像以上に大変だった!

この記事は、2025年5月21日に最新情報を追記・更新しました。
「硬いタイヤがスルッと入る!初心者でも簡単にできる3ステップ解決法」に関する事を反映しています。

「クロスバイクを買ったから、自分でパンク修理くらいできるようになりたい!」
そう思ってタイヤ交換に初挑戦したものの、タイヤがびくともせず、数時間悪戦苦闘……

そんな経験をした方は、あなただけではありません。特にスポーツバイク初心者にとっては、“タイヤがリムにはまらない”という問題は避けて通れない関門です。

でも安心してください。この記事では、その問題を解決するための具体的な3ステップを紹介します。当店コスナサイクルでも実際に使っている「あるアイテム」を使えば、驚くほど簡単にタイヤがスルッとはまるようになります

なぜスポーツバイクのタイヤは、こんなにも硬いのか?

スポーツバイクに採用されているタイヤの多くは、ママチャリとはまったく違う性質を持っています。初心者にとってはその「構造の違い」が、作業を難しくしている原因です。

● 理由1:高気圧タイヤに対応するための剛性設計

ロードバイクやクロスバイクは、通常6〜8気圧の空気圧に耐える設計です。その分、タイヤのビード(縁の部分)が硬く、リムにはめ込む際に力が必要になります。

● 理由2:安全のために“きつめ”に設計されている

高速走行中にタイヤが外れてしまうと命の危険があります。そのため、わざときつく設計されていることも多く、初心者が手の力だけではめるのは難しいのです。

● 理由3:冬場はさらにゴムが硬化

気温が低くなると、タイヤのゴムが硬くなり、柔軟性が落ちてしまいます。これは「新品タイヤ」と「寒さ」が重なると、さらに装着が困難になる要因です。

タイヤが入らない問題を解決する!3ステップ解決法

STEP 1:道具と手順を正しく理解する

初心者がよく陥るミスは「いきなりタイヤに取りかかってしまう」こと。作業前の準備が、作業全体の難易度を大きく左右します。

【準備しておくもの】

  • タイヤレバー(最低2本)
  • フロアポンプ(仏式バルブ対応)
  • 軍手や滑り止め付き手袋
  • シュワルベ「イージーフィット」(タイヤ装着用潤滑剤)
  • 交換用チューブ

特にシュワルベ「イージーフィット」は、初心者でも作業を簡単にする秘密兵器です。次のステップで詳しく説明します。

STEP 2:イージーフィットをビードに塗る

「イージーフィット」は、ドイツのタイヤブランド・シュワルベが開発した潤滑剤です。スポンジ付きのボトルで、ビード部分に直接塗布できる手軽さが魅力。

小さなボトルがタイヤ装着時におすすめのアイテムなんです。

水溶性ビードワックスのこのボトルの先にスポンジが付いてまして簡単にタイヤに塗布できるので便利です。

この水溶性ビードワックスを塗布してタイヤ装着すると、今まであの硬かったタイヤ交換もスムーズに行えると思います。

● なぜ潤滑剤が必要なのか?

通常、乾いた状態のタイヤとリムはゴムの摩擦で引っかかり合います。これが「最後の5cmが入らない」原因のひとつ。

イージーフィットを塗ることで、

  • ビードが滑りやすくなる
  • リム中央に落とし込みやすくなる
  • タイヤレバーの使用頻度が減る

などのメリットがあり、初心者でも指の力だけでタイヤが収まることもあるほどの変化が得られます。

STEP 3:ビードをリムの中央に落とし込みながら装着する

最後のステップが最も重要です。多くの初心者が力任せにタイヤを押し込もうとして失敗します。

【正しいはめ方のコツ】

  1. ビードの反対側(はめ終わっている側)をリムの中央にしっかり落とす
  2. 両手の親指でビードを少しずつ押し込みながら進める
  3. 最後の硬い部分は、ビードの「遊び」をタイヤ全体で作りながら入れる

イージーフィットを塗ってあれば、ビードがリム内でスルスル動き、これまで入らなかったラストの数センチが拍子抜けするほど簡単に入ることもあります。

イージーフィットの実際の使い方

シュワル イージーフィット使用前 タイヤが硬くて入れずらい

イージーフィットを塗布する前のタイヤを入れる時は硬いタイヤだと・・・あと少しなんだけど!

ぐううううううう!

指がぁぁぁ 痛い~いいいいい!

シュワルベ イージーフィットタイヤに塗布する

そこで登場!「シュワルベ イージーフィット」

タイヤビードに少し押し付けると、先端のスポンジの中から水溶性のビードワックスが出てくるのでタイヤに「ぐる~と一周」塗布します。

片側が終ったら反対側も同じようにタイヤ装着前に塗布してください。

シュワルベ イージーフィットをタイ片側に塗布

イージーフィット塗布後は、タイヤをリムに装着していきます。

この時、イージーフィットの水溶性ビードワックスが塗布された箇所は、素手だと手も滑りやすくなりますので注意してください。作業用手袋等があれば使用してください。

タイヤの入れ方については、こちらコスナブログ記事「初心者必見!出先で自転車パンクしたらチューブ交換」を参照してください。

シュワルベ イージーフィット塗布後のタイヤ装着

このようにタイヤをリムにスムーズに入れることができるようになります!

シュワルベ イージーフィット塗布後の空気補充

メーター付き専用フロアポンプで空気を補充します。

空気の入れ方については、こちらコスナブログ記事で詳しく解説していますので参照してください。
クロスバイク・ロードバイクのフロアポンプ使い方完全ガイド|初心者必見!正しい空気の入れ方

シュワルベ イージーフィット塗布後のタイヤサイドライン確認

リムサイドにタイヤビード部が均一に入っているか最終確認します。これで終了です。

初心者がやりがちな失敗とその防止策

× タイヤレバーを多用 → チューブを噛んでパンク

→ なるべく手で、イージーフィットを活用するのがコツ

×タイヤの回転方向を間違えて取り付け

→ タイヤのサイドにドライブ方向指定がある場合は矢印マークを必ず確認!基本はタイヤのモデルネームが進行方向に対して右側になるように取り付けます。

よくある質問(FAQ)

Q1. なぜイージーフィットを使うと楽になるの?

→ タイヤとリムの摩擦を一時的に減らすため、装着時にスルスルと動きやすくなります。

Q2. チューブに塗ってもいい?

→ ダメです。イージーフィットはタイヤのビード部分のみに使用してください。

Q3. 一度塗ったら再使用できる?

→ 乾くと効果がなくなるため、必要な都度塗布が必要です。

Q4. 他の潤滑剤(石鹸水など)でも代用できる?

→ 一応可能ですが、乾燥時の残留物や素材への影響を考えると専用品のイージーフィットが最も安心・確実です。

まとめ:イージーフィットで“硬くて入らない”を卒業しよう!

「シュワルベ・イージーフィット」を使えば、自転車タイヤ交換に苦手意識を持っていた初心者でも、スムーズかつ安全に作業ができます。

今回紹介した3ステップは、どれも特別なスキルは必要ありません。少しの工夫と専用アイテムがあれば、あなたの自転車ライフはもっと快適に変わります

硬いタイヤに悩んだら、まずは「イージーフィット」。ぜひ一度試してみてください!

今後も、皆様のサイクルライフをサポートするための情報を、これまでに公開した約600記事以上とともにコスナサイクル公式サイトにて随時発信してまいります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者プロフィール

小砂恵三
小砂恵三コスナサイクル店長
宮田工業(現在:ミヤタサイクル)での研修を得て、インショップ形式の自転車店の店長に就任。その後家業を継ぎ自転車のメンテナンス、販売に従事して35年以上。
自転車専門資格として「自転車安全整備士」「自転車技士」「スポーツBAA PLUS」「自転車組立整備士」「BAAアドバイザー」などを保有。
現在はコーダブルームやパナソニックといったライトスポーツ自転車から電動アシスト自転車までを幅広くカバーするサイクルショップ、コスナサイクルを運営。