小田原の自転車専門店

初心者向けガイド:フレンチバルブアダプターを使った空気の入れ方完全解説

フレンチバルブアダプターを付けて英式ポンプを使う

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“入らない”を“できた!”に変える——フレンチバルブの第一歩。

クロスバイクやロードバイクに多い「フレンチバルブ」。

見た目が細くて繊細なこのタイプ、最初に空気を入れようとすると「どこに差せばいいの?」「アダプターって必要なの?」と戸惑う方が多いです。

この記事では、フレンチバルブアダプターの正しい使い方と、初心者がつまずきやすいポイントをやさしく解説します。

写真付きで一つひとつの手順を追いながら、「自分で空気を入れられるようになる」までをサポートします。

工具も特別なスキルも不要。
少しの理解と正しい順序で、あなたの愛車はいつでも快適な走りを取り戻します。

フレンチバルブアダプターとは?

フレンチアダプター

フレンチバルブアダプターは、仏式バルブを英式バルブに変換するための小さな金属製の部品です。

これを使用することで、英式ポンプでも仏式バルブに空気を入れることが可能になります。

ただし、正確な空気圧の管理は難しいため、クロスバイクやロードバイクなどのスポーツバイクを本格的に楽しむ場合は、メーター付きの専用フロアポンプの使用をおすすめします。

フレンチバルブアダプターを使った空気の入れ方

1. バルブキャップを外す

まず、チューブのバルブキャップを手で回して外します。

2. バルブ上部のネジを緩めて押す

バルブの先端にある小さなネジを反時計回りに回して緩めます。

その後、バルブの先端を軽く押して「プシュッ」と空気が抜けることを確認します。

これにより、バルブ内部の弁が開き、空気が入りやすくなります。

3. フレンチバルブアダプターを取り付ける

緩めたバルブの上から、フレンチバルブアダプターを時計回りにねじ込んで取り付けます。

しっかりと固定されていることを確認してください。

4. アダプターにポンプ口金を接続する

英式ポンプの口金をアダプターに差し込み、しっかりと固定します。

5. 空気を入れる

ポンプを操作して、タイヤに空気を入れます。

この際、ポンプに空気圧計が付いていない場合は、タイヤを手で押して適度な硬さになるまで空気を入れてください。

6. ポンプとアダプターを外す

空気を入れ終わったら、ポンプの口金を外し、続いてフレンチバルブアダプターを反時計回りに回して取り外します。

7. バルブのネジを締める

バルブの先端のネジを時計回りに回して締めます。

これにより、空気の漏れを防ぐことができます。

8. バルブキャップを取り付ける

最後に、バルブキャップを元通りに取り付けて作業完了です。

フレンチバルブアダプター画像付き使い方

1.バルブキャップを外す

フレンチバルブ口金

まず初めに、フレンチバルブ口金のバルブキャップを外します。

2.バルブ上部のネジを緩めて押す

フレンチバルブ口金ネジ緩めるて押す

フレンチバルブ口金上部のネジを緩め、上から押して「プシュッ!」と音をさせます。

この動作によりバルブ口金の中の弁が開き空気を入れる準備ができます。

ついネジは緩めたけど、この一押しをせず空気を入れようとしても全く空気は補充できませんので忘れずに!

3.フレンチバルブアダプターを取り付ける

フレンチアダプターを取り付ける

緩めたバルブの上から、フレンチバルブアダプターを時計回りにねじ込んで取り付けます。

4.アダプターにポンプ口金を接続する

フレンチバルブアダプターを付けて英式ポンプを使う

一般自転車用フロアポンプの先端部をフレンチバルブアダプターに挟みこみます。

5.空気を入れる

英式ポンプで仏式バルブに空気を入れる

ポンプを操作して、タイヤに空気を入れます。

この際、ポンプに空気圧計が付いていない場合は、タイヤを手で押して適度な硬さになるまで空気を入れてください。

正しい一般自転車用フロアポンプの使い方については、こちらコスナブログ記事で紹介していますので参照してください。
今さら聞けない正しい自転車空気の入れ方【一般自転車編】

6.フレンチバルブアダプターを取り外す

フレンチアダプターを口金から外す

自転車チューブに空気の補充が完了しましたら、一般自転車用フロアポンプの口金を外し、フレンチバルブアダプターを自転車チューブ口先から取り外します。

7.バルブ口金ネジを締めこむ

フレンチバルブ口金ネジを締める

フレンチバルブ口金のネジを手で絞め込みます。これにより、空気の漏れを防ぐことができます。

8.バルブキャップを取り付ける

フレンチバルブにキャップをして完了

自転車チューブ口金にバルブキャップを取り付けて作業終了です。

小さなアダプター、大きな安心。正確な空気圧で走りをもっと快適に」

フレンチバルブアダプターがあれば、専用ポンプがなくても仏式バルブのタイヤに空気を入れられます。

外出先などで急に空気を補充したいときにも、とても頼もしいアイテムです。

ただし、長期的にはメーター付きの専用フロアポンプを用意することをおすすめします。

正確な空気圧を測ることで、タイヤの寿命を延ばし、パンクのリスクを大幅に減らすことができます。

使用後は、アダプターをバルブ口金にねじ込み、キャップをして自転車に常備しておくと便利です。

アダプターは「応急の助っ人」、そしてフロアポンプは「日常の相棒」。

どちらもあなたの自転車生活を支える大切な存在です。

正しい空気圧管理で、毎日のライドをより安全に、より軽やかに楽しんでください。

詳しくは、こちらのコスナブログ記事で紹介していますので参照してください。
自転車おすすめフロアポンプ「サーファスFP200 AF-T3」の特長と使い方を解説

投稿者プロフィール

小砂恵三
小砂恵三コスナサイクル店長
宮田工業(現在:ミヤタサイクル)での研修を得て、インショップ形式の自転車店の店長に就任。その後家業を継ぎ自転車のメンテナンス、販売に従事して35年以上。
自転車専門資格として「自転車安全整備士」「自転車技士」「スポーツBAA PLUS」「自転車組立整備士」「BAAアドバイザー」などを保有。
現在はコーダブルームやパナソニックといったライトスポーツ自転車から電動アシスト自転車までを幅広くカバーするサイクルショップ、コスナサイクルを運営。