小田原の自転車専門店

自転車タイヤサイズの見方【ここだけ見ればOK】失敗しない選び方

自転車タイヤサイズ見方 700×28C

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知りたいだけの人と、失敗したくない人へ。

※この記事は【2026年1月】時点の情報をもとに、内容を整理・更新しています。
タイヤ規格や表記の考え方は大きく変わりませんが、初めての方にも判断しやすいよう構成を見直しました。

迷ったら、まずETRTOの後ろ3桁(リム径)を確認します。

自転車のタイヤサイズは、調べ始めると意外なほど複雑です。

数字を見れば分かると思っていたのに、同じ表記でも合わない話が出てきたり、インチとミリが混ざっていたりします。

「ここだけ見ればOK」と書かれた記事を読んだのに、自分のケースに当てはめようとすると、なぜか不安が残る。

そんな経験がある人も多いのではないでしょうか。

この記事は、「意味だけを早く知りたい人」にも、「もう失敗したくない人」にも向けて書いています。

ただし、正解を断定する記事ではありません。

なぜなら、タイヤサイズは数字が合っていても失敗することがあるからです。

サイズの定義を暗記する前に、なぜ判断が難しくなるのか、そしてどう考えれば後悔を減らせるのかを整理していきます。

タイヤサイズ表記は、大きく3つに分かれます

自転車のタイヤサイズには、主に次の3つの表記方法があります。

ここでは規格の歴史は深掘りしません。

大切なのは、「どれが正しいか」ではなく、どれを判断に使うかです。

インチ表記(例:26×1.95)

マウンテンバイクや街乗り車でよく見かける表記です。

直感的で分かりやすく、数字だけを見ると安心感があります。

一方で、実は誤解が起きやすい表記でもあります。

同じ「26インチ」でも、リム径や設計年代、想定用途が違うことで、装着できない(または違和感が出る)ことがあります。

インチ表記は「大まかな分類」として受け取るくらいが、ちょうど良い指標です。

インチ表記には主に2種類あります

  • スポーツバイク系インチ表記(例:26×1.95)
    • 「外径(呼び径)× 幅(インチ)」の意味で使われることが多い表記です。
    • 例:26×1.95(幅1.95インチ ≒ 49.5mm)
    • 主にMTB系で多く見かけます。
  • 英式インチ表記(例:26×1 3/8)
    • こちらも「26インチ」と書かれますが、リム径が別のため互換性がありません。
    • 主にシティサイクル(ママチャリ)や電動アシスト(ショッピング系)で使われます。

同じ「26インチ」でも、26×1.95 と 26×1 3/8 は別物です。

フレンチ表記(例:700×28C)

ロードバイクやクロスバイクで多い表記です。

数字が整っているため、「これなら間違いない」と感じやすいのが特徴です。

ただし、ここでも迷いは生まれます。

「Cとは何か」「同じ28Cでも違いがあるのか」など、疑問が残りやすい表記でもあります。

ETRTO表記(例:28-622)

リム径とタイヤ幅を、ミリ単位で示した表記です。

専門店では、判断軸として重視されることが多い指標です。

ただし、一般の方にとっては、数字だけではイメージしづらいのが正直なところです。

重要なのは、ETRTOが万能だから信じるのではなく、迷ったときの確認軸として使うという考え方です。

ETRTO(エトルト)の見方

例:タイヤに「32-622」と書かれている場合

  • 32:タイヤ幅(mm)
  • 622:リムの直径(mm)

このサイズは「700×32C」として扱われることが多いです。

※メーカーやタイヤ構造、リム幅によって実測値は変わることがあります。

サイズの数字だけでなく、記号(例:C、分数表記など)にも意味があります。意味を知っておくと判断が楽になります。

数字が合っていても、失敗することがあります

ここが、この記事で最も伝えたいポイントです。

サイズ表記が一致しているのに、次のようなケースは珍しくありません。

  • 装着できない
  • 走りが不安定になる
  • 思っていた乗り心地と違う

なお、前述のとおり、表記に含まれる記号(Cや分数など)も判断材料の一つです。

リム幅との相性

タイヤは、リムとの組み合わせで性格が変わります。

細すぎれば不安定になり、太すぎれば本来の性能を活かせません。

表記上は問題なく見えても、実際には違和感が出ることがあります。

フレーム・フォークのクリアランス

「回るかどうか」だけで判断すると、後で後悔することがあります。

走行中のたわみ、泥や小石の付着、ブレーキとの距離。

こうした要素は、表記だけでは見えにくい部分です。

空気圧・体重・使い方

同じタイヤでも、誰が、どこで、どう使うかによって印象は変わります。

軽い人と重い人、通勤と週末のサイクリング、舗装路と荒れた道。

サイズ表記は、これらをすべて反映しているわけではありません。

タイヤサイズを理解したあとに差が出るのが、
空気圧の管理と入れ方です。

同じタイヤでも、空気の入れ方次第で乗り心地や安定感は大きく変わります。
実際の操作方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。

クロスバイク・ロードバイクのフロアポンプ使い方完全ガイド|初心者必見!正しい空気の入れ方

用途別に考えるときの思考フロー

ここでは「このサイズがおすすめです」と断定はしません。

代わりに、考える順番だけを整理します。

まず、今の不満を言葉にする

  • 乗り心地が硬い
  • パンクが多い
  • 安定感がない
  • 疲れやすい

数字を見る前に、自分の感覚を言語化します。

次に、変えられない条件を確認する

フレーム、リム、ブレーキ。

ここは努力では変えられない部分です。

最後に、余白を意識する

「ギリギリ入る」「一応問題ない」。

そうした選択肢は慎重に扱います。

余裕は、失敗の確率を下げます。

代表的なタイヤサイズ一覧(早見表)

※早見表はあくまで代表例です。
実際の装着可否は、リム幅・フレームクリアランスによって変わります。

700C

  • リム径(ETRTO):622
  • 主な用途:ロードバイク、クロスバイク
  • 特徴:舗装路を軽快に走りたい人向け

26×1.95(MTB系)

  • リム径(ETRTO):559
  • 参考例:50-559
  • 主な用途:マウンテンバイク
  • 特徴:クッション性が高く、段差や荒れた道に強い

26×1 3/8(英式・シティサイクル系)

  • 参考例(ETRTO):37-590
  • 主な用途:ママチャリ、電動アシスト(ショッピング系)
  • 注意:同じ「26インチ」でも 26×1.95(559)とは互換性がありません

27.5インチ(650B)

  • リム径(ETRTO):584
  • 主な用途:MTB
  • 特徴:26と29の中間で、操作性と安定性のバランスが良い

補足メモ

  • ETRTO(エトルト)規格は、「リム径(mm)−タイヤ幅(mm)」で構成されています。
  • サイズ選びに迷ったら、今使っているタイヤの側面の刻印をチェックしましょう。
  • 不安な場合は、お近くの自転車専門店へご相談ください。

タイヤ交換の際の注意点

  • サイズが一致しないとホイールに装着できません。
  • チューブのサイズもタイヤに合わせます。
  • ブレーキの種類やフレームとの干渉に注意します。
  • スポーツバイクは、ブレーキアーチやフレーム側のクリアランス確認も重要です。

なお、タイヤサイズと合わせて、
チューブの対応サイズ確認も重要です。

表記の読み方を間違えると、装着できてもトラブルにつながることがあります。
具体的な確認方法は、以下の記事で詳しく解説しています。

ここを見ればわかる!自転車チューブサイズ確認方法

タイヤサイズが合っていても、
バルブの種類が合わなければ空気は入れられません。

英式・仏式・米式の違いは、見落とされやすいポイントの一つです。
空気圧管理まで含めて理解したい方は、以下の記事も参考になります。

自転車バルブ完全ガイド|英式・仏式・米式の違いと選び方を写真で徹底解説

自転車タイヤサイズの見方(画像で説明)

文章で理解できた方も、
実際の刻印を見ると安心感が変わります。

インチ分数での表示(例:26×1 3/8)

自転車タイヤサイズ見方 26×13/8

自転車のタイヤサイズを確認するには、自転車のタイヤサイドに刻印されていますのでこちらを見てください。

  • 例:37-590 / 26×1 3/8
  • 37-590:ETRTO表記
  • 26×1 3/8:呼び名(シティサイクル系で多い)
自転車タイヤサイズ見方 27×1 3/8
  • 例:37-630 / 27×1 3/8
  • 37-630:ETRTO表記
  • 27×1 3/8:呼び名(シティサイクル系で多い)

インチ小数での表示(例:20×1.75)

自転車タイヤサイズ見方 20×1.75
  • 例:47-406 / 20×1.75
  • 47-406:ETRTO表記
  • 20×1.75:呼び名(小数インチで幅を表す)

フレンチ表記(例:700×28C)

自転車タイヤサイズ見方 700×28C
  • 例:28-622 / 700×28C
  • 28-622:ETRTO表記
  • 700×28C:呼び名(28Cは幅の目安)

※タイヤにより表記サイズと実測サイズが異なる場合があります。

自転車タイヤサイズ見方 タイヤの幅計測

実際に、ノギスを使用して計測しますと若干数値が小さく26.50mmぐらいです。

タイヤにより表記サイズと実測サイズが異なる場合もあります。

また、近年リムの内側サイズのワイド化により各メーカーのタイヤ表記も新ETRTOサイズ表記に変更されているモデルもあります。

自転車タイヤサイズ見方 700×25C

例:25-622 / 700×25C
25-622:ETRTO表記
700×25C:呼び名(25Cは幅の目安)

上の2つとも同じ700Cの呼び名で互換性はありますが、タイヤの幅が28mmと25mmで違いますので、ご使用のリムサイズに適合するか、リムメーカー推奨タイヤの範囲内かの確認、フレームやブレーキとのタイヤクリアランスなどの事前に必ず確認を行ってください。

小径20インチ「406」と「451」は互換性がありません

自転車タイヤサイズ見方 20インチ406サイズ

自転車タイヤサイズ見方 20インチ451サイズ

間違いやすいのが20インチの小径モデルです。

20インチには主に2系統があります。

406系(例:40-406 / 20×1.50)

  • 406:リム径
  • 40:タイヤ幅(mm)

451系(例:28-451 / 20×1 1/8 など)

  • 451:リム径
  • 28:タイヤ幅(mm)

同じ20インチでも、406と451は互換性がありません

よくある迷いと、その考え方(FAQ)

Q. 今と同じサイズ表記なら、基本的に問題ありませんか?

そう考えたくなる気持ちは自然です。

ただ、同じ表記でも実寸が異なることがあります。

ETRTOと合わせて確認すると、判断材料が増えます。

「同じだから大丈夫」と決め切らない姿勢が、失敗を減らします。

Q. 太いタイヤにすると、必ず乗り心地は良くなりますか?

改善を感じやすいケースは多いです。

ただし、リム幅や空気圧設定によっては、逆に違和感が出ることもあります。

乗り心地は、太さだけで決まりません。

Q. ネットで購入して自分で交換しても大丈夫でしょうか?

可能なケースもあります。

ただ、サイズ判断に少しでも不安がある場合は、一度立ち止まる価値があります。

「交換できるか」と「満足できるか」は、別の判断だからです。

判断に迷ったときの着地点

タイヤサイズの判断は、知識の多寡ではなく、条件整理の精度で納得度が変わります。

使い方、身体、環境。

それぞれが絡み合います。

迷うのは、理解が足りないからではありません。

条件が多いからです。

この記事が、即答ではなく、納得できる判断につながる整理になれば嬉しいです。

投稿者プロフィール

小砂恵三
小砂恵三コスナサイクル店長
宮田工業(現在:ミヤタサイクル)での研修を得て、インショップ形式の自転車店の店長に就任。その後家業を継ぎ自転車のメンテナンス、販売に従事して35年以上。
自転車専門資格として「自転車安全整備士」「自転車技士」「スポーツBAA PLUS」「自転車組立整備士」「BAAアドバイザー」などを保有。
現在はコーダブルームやパナソニックといったライトスポーツ自転車から電動アシスト自転車までを幅広くカバーするサイクルショップ、コスナサイクルを運営。