自転車にも多くのねじやボルトが使われいます。
ボルトを締め付ける時、がむしゃらに力を入れておもいっきり何でも締め付ければ良いかと言うとそうではありません。
当店にも、他店購入者の修理依頼で色々な自転車が持ち込まれますが、ハンドル部の不具合の場合、先ず確認しますのがボルトの締め付けが均等になっているかです。
例えば、
クロスバイクなどのスポーツバイク系の自転車で、ハンドルを自分で交換された時など確認すると4本のボルトが均等に締め付けられておらず偏った締め付け方をしている時があります。
恐らくボルト締め付けの順番などまったく気にもせずにボルトを締め付けただけなので、このままの状態だとハンドルが緩む可能性もあり大変危険です。
先ず確認すのは、ハンドルクランプ部の上下の隙間(画像の矢印部分)です。
ここの隙間が上下均等になっていないとボルトの締め付けが不均等になり最悪ハンドルバーが緩んでしまう原因にもなりかねません。
簡単に目視で確認できますので、自分の愛車もチェックしてみてください。
※ハンドルステムのクランプ形状によっては、上側だけ隙間なく締める商品もありますので、詳しくは商品購入店にご相談ください。
ハンドルステムのハンドルクランプのボルトを締め付ける時、先ず最初に「締め付けトルク値」の確認を。
この場合、Max6N.m(ニュートンメートル)と表示されています。
※この数値は、あくまでもアルミ製ハンドルステムに同じくアルミ製ハンドルバーを組み付けする時のトルク値ですので、カーボンハンドルに交換されるときはオーバートルクに注意してください。
ハンドルステムのボルト締め付けの基本は、対角線上に順番にボルトを締め付けること。
ボルト穴に合う六角レンチ工具を使用して、1・2・3・4の順にボルトを均等に徐々に締め付けていきます。
間違っても、順番通りにと言っても最初からめいっぱい締め付け過ぎないように注意してくだい。
店長の私が愛用している六角レンチ工具は、世界でも数少ない六角レンチ専門メーカーの国産「EIGHT(エイト)」です。
六角レンチ工具で均等に締め付けできましたら、最後に本締めで順番通りに規定トルク値の範囲でボルトを締め付けます。
この時役に立つのが、トルクドライバーです。
こちらのブログ記事プロ愛用!パークツール【トルクドライバー】使い方 を参照してください。
プロメカニックも愛用のパークツールのトルクドライバーは、規定トルク値に達すると「カクン」と力が抜けて分かるようになっています。作業がしやすいです。
また、トルク値に合わせ4Nm、5Nm、6Nmと3種類あります。
ハンドルステムの締め付け順番を守って、自分の感覚だけでボルトを締め付けずしっかりと締め付けトルク管理を行って安全に心がけてください。