この記事は、2025年4月17日に追記・更新しました。
「組立だけじゃない!クロスバイク組立整備コスナの徹底チェック術鍵【後編:整備の極意】」について反映しています。
クロスバイクの購入を考えるとき、多くの方が「見た目」「価格」「ブランド」などに目を向けがちです。
しかし、本当に大切なのは“目に見えない部分”の調整や仕上げ組立整備作業です。
今回はその【後編】として、コスナサイクルが実際に行っているクロスバイク最終組立整備の極意をご紹介します。
コスナサイクルのこだわり組立整備作業「前編」はこちらコスナブログ記事を参照してください。
安心・安全な走りを支える!コスナサイクルのクロスバイク組立・整備の秘密「前編」
クロスバイクの仮組みや部品調整が一通り完了したら、それで終わりではありません。
むしろここからが“本番”と言っても過言ではありません。
なぜなら、いかに細かく調整していても、全体のバランスや相性を再確認する必要があるからです。
特に、以下の点は納車前の最終チェックとして必須です:
ブレーキレバーの握り具合(左右差の有無)
変速機の動作(すべてのギアでスムーズに動くか)
ハンドルやサドルの固定状態
タイヤの空気圧チェック
各部品のネジの増し締め(再確認)
これらを一つひとつ丁寧にチェックすることで、お客様が「買ってすぐに快適に乗れる」状態をつくるのが、コスナサイクル流のこだわりです。
お客様の用途に応じて、付属品のスタンドやベル、オプションパーツのライト、フェンダーなどの取付を追加されるケースもあります。
これらの取り付けもすべてプロの手で丁寧に実施しています。
例えば、キックスタンドひとつとっても、車体のフレーム形状に合わせて最適な位置に固定しなければ、安定性に大きく影響します。
ベルにしても、ハンドルの形状や操作性を考慮しながら、使いやすく・目立たない位置に装着するのがプロの仕事です。
小さなパーツにも妥協せず、使う人の目線で調整を行う姿勢が、コスナサイクルの最大の強みです。
整備士の技術がどれだけ高くても、実際に走ってみないとわからない異常というものも存在します。
たとえば、
ブレーキをかけたときの鳴き
変速時の「引っかかり」や微妙なタイムラグ
ハンドル周りの異音やがたつき
こういった細かい不具合も見逃さないよう、コスナサイクルでは実際に試乗して最終確認を行います。
店舗周辺を軽く走行し、「違和感ゼロ」を目指して最後の仕上げ。
この段階で微調整を加え、ようやく“本当に完成したクロスバイク”としてお客様にお渡しできるのです。
コスナサイクルが大切にしているのは、買った後のお付き合いです。
自転車は「乗ってみて初めて気づくこと」が本当に多いです。
そういった場合に備えて、コスナサイクルではご購入約2ヶ月後の初回無料点検サービスを実施。
変速のスムーズさの確認
ブレーキの利き具合チェック
タイヤの空気補充
サドルやハンドルの再設定
その他各部の初回無料点検を実施しています。
「自転車に詳しくないから不安…」という方も、店長の私が丁寧にアドバイスしますので、初めてのクロスバイクでも安心です。
最後に、なぜコスナサイクルがここまで時間と手間をかけて整備をするのか。その理由はシンプルです。
「お客様に安全に乗っていただきたい」
クロスバイクはスピードが出る乗り物でありながら、ブレーキや変速が未調整のままだと、重大な事故につながる危険があります。
そのリスクを未然に防ぐには、専門知識と経験を持つ整備士による“人の目”と“技術”が必要不可欠です。
自転車の整備は、見えないところで大きく差が出るもの。
見た目が同じでも、「どこで整備されたか」でその自転車の安全性と快適さはまったく異なります。
それでは実際のコスナサイクルこだわりの組立整備作業「後編」をご覧ください。
こだわりの自転車組み立て作業「前編」では、自転車の箱の状態からホイールバランス調整までをお伝えしました。
後編ではクロスバイクの組立完成までをお伝えします。
コスナサイクルこだわりの組み立て整備作業「前編」についてはこちらのコスナブログ記事を参照してください。
安心・安全な走りを支える!コスナサイクルのクロスバイク組立・整備の秘密「前編」
専用作業台にセットされたクロスバイク。
各ネジ部を一度緩めてネジ部にグリスを塗布します。
これによりネジの固着と錆防止、更にネジの締め付けを一定に保つことができます。
フレームのシートチューブ内側にもグリスを塗布します。
これによりシートチューブ内の湿気、雨水など水の侵入を防ぎまたシートポストの固着を防止します。
シートポストのサドル取付ネジ部にもグリス塗布を行います。
ハンドルバーの角度を調整後、ハンドルステムのネジ部を本締めします。
最後にトルクドライバーを用いてハンドルステムの指定トルク値に合わせます。
自転車ハンドルステムのボルト締め付けの注意事項2点「締め付けの順番とトルク管理」
ブレーキレバーの角度調整作業。
手首に無理なストレスがかからない角度にブレーキレバー角度調整して左右合わせます。
左右ペダル軸部にグリスを塗布して固着防止します。
作業台からクロスバイク本体を下ろしてペダルレンチ工具で締めます。
Vブレーキシューの上下位置調整とブレーキシューに角度をつけるトーイン作業を行います。
トーイン作業を行うことでブレーキ時の「キ~!」となるあの異音を防ぎます。
ブレーキレバーのブレーキケーブル受け分についてます、ブレーキアジャスターネジにもグリスを塗布します。
細かな部分ですが役目も重要ですので固着防止のために。
ブレーキインナーケーブルのタイコと言われる付け根部分にもグリス塗布することで摩擦軽減につながります。
Vブレーキアーチ本体にインナーケーブルを通してブレーキ引き具合を調整します。
長く余ったブレーキインナーケーブルはブレーキ本体に合った長さにカットします。
カットしたブレーキインナーケーブルにエンドキャップをかしめます。
変速レバーの操作しやすい最適な位置にレバーをセットして、変速レバーの作動確認を行います。
フロントディレイラーの位置調整及び変速調整作業。
リアディレイラーの位置調整と変速調整作業。
ペダルを回しながらそれぞれのギヤ位置にスムーズに変速作動するベストな状態に微調整します。
最後に、店長自ら試乗チェックをしてこれでコスナサイクル「こだわりの組立作業」クロスバイク編全て完了です。
クロスバイクを買うことは、“走る楽しさ”への第一歩。
そして、その楽しさを支えるのが、プロによる丁寧な整備です。
コスナサイクルでは、納車前の点検から、納車後のアフターサービスまで、すべてをお客様目線で提供しています。
自転車の価格に関わらずその自転車がもつ性能を100%引き出す事が私店長の「こだわりのクロスバイク自転車組み立て作業」です。
「しっかり整備された自転車は、長く、安全に、快適に乗れる」
それを実感していただける整備こそが、私の誇りです。
クロスバイクをご検討中の方は、ぜひ一度プロの整備を体感してみてください。
あなたのライドが、もっと楽しく、もっと安全になりますように。