自転車店において一番多い持ち込み修理が、パンク修理です。
コスナサイクルは神奈川県小田原市に創業して70年以上ですが、これまでの修理内容で一番多いものはなにかと聞かれれば、やはりパンク修理でしょう。
電動自転車や一般車(シティサイクル)、ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクに車イス、ほかにも一輪車(ねこ車)など、他店購入車からネット購入の自転車に至るまで、数多くのパンク修理を取り扱っています。
なかには、パンク修理ならば、どこのお店に持って行っても同じと思うお客様もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実を言えばパンク修理の工程はお店によってちがいがあります。
コスナサイクルでは、パンクの原因を解明するところから修理作業を始めます。
たとえば、単純にとがったものをタイヤでふみつけてパンク穴が空いているならば、該当箇所を探しだして穴を修復する作業を行えばいいかもしれません。
しかし、刺さった破片などが、まだタイヤに残っていたらどうでしょうか。
自転車に乗って走行することで、ふたたび穴が空いてしまいます。
そこで破片の有無を確認する必要がでてきます。
ですが、小さい破片では目視では判別しにくいことがほとんどです。
それでは、どうやって調べるか。
先ずは最初に作業用手袋をしてタイヤの内側に異物が刺さっていないかなど確認します。
でも、それだけではほんのわずかな破片等を見過ごしてしまう場合があります。
そこで更に、素手で確認をするんです。
手先の感覚を使用してタイヤ全体を触りながら最終チェックしていきます。
ほんの少しの違和感を頼りに、破片の場所を探る。
これには、少し経験が必要です。
また、パンクの原因がタイヤやチューブの劣化によるものであった場合はどうでしょうか。
パンク穴を修復しても、チューブ全体が劣化していれば、別の場所に穴が空いて空気が抜けてしまいます。
そこで次にコスナサイクルの行う作業は「チューブを劣化させている原因の特定」です。
単純に経年劣化なのか、それともタイヤの内側がチューブとこすれて摩耗し、ざらざらとしてしまってチューブを傷つけているのか。
このような事態であれば、タイヤも交換しなければ再びパンクしてしまうこともあります。
外見からは分からないこれらの原因を特定し、正しい対処を行うことが必要です。
これまでに挙げたのはあくまで一例です。
リムテープの破損によるニップルの露呈が原因のパンク、ホイールバランスが悪くなり圧力がかかりすぎることが原因のパンクなど、自転車ごとに対処法が変わります。
コスナサイクルでは、この部分を特に大事にしています。
人間のおこなうことなので、100%の精度でパンク原因を判明させることはできません。
しかしこれを、98% 、99%にいかに近づけていくか。
将来的にお客様が二重・三重に修理料金を支払わなくてよくなるにはどうすればいいのか、それがコスナサイクルの考えるパンク修理に大切なことです。
実際、自転車の技術者があこがれる作業はロードバイクの組み立てや調整、コンポーネントの取り替えなど、見栄えがして、派手でかっこいい作業でしょう。
それにくらべ、コスナサイクルのパンク修理は地味で、おもしろくなさそうかもしれません。
ただ、これがコスナクオリティの源泉なのです。
「お客様のために」をかかげるならば、将来的にかかるコストを見越して修理を実施しなければいけません。
今起きているエラーの解決だけでは、お客様に余計な費用を負担させてしまうことになりかねません。
だからこそ、原因の特定、これに勝るパンク修理に必要な要素はありません。
まずは、是非、コスナサイクルにパンク修理をお持ちください。
多数のお客様のご好評をいただいているため、お預かりになることもございます。
また、ここまで書いたようにパンク修理ではなく、チューブ・タイヤチューブ交換、ホイールバランスの調整など、単純なパンク修理以外の作業となることもございます。
ただ、何度もパンクしてしまう、結果的にパンクが直らないということがないよう、たとえお時間はかかっても「早く・安い」ではない、「正しい修理」を行います。
過不足なく、コスナサイクルにかかわるすべての人が安全で快適に自転車に乗れるように。
皆様のご来店をお待ちしております。