小田原の自転車専門店

自転車の空気漏れ対策!プロが教える虫ゴム交換方法とベストな交換時期

自転車虫ゴムが劣化したゴム

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プロが教える簡単!自転車虫ゴム交換方法と虫ゴム交換時期

この記事は、2025年5月12日に最新情報を追記・更新しました。
【自転車の空気漏れ対策!プロが教える虫ゴム交換方法とベストな交換時期】について反映しています。

「空気がすぐ抜ける…そんなトラブルは虫ゴムが原因かも? プロ直伝の簡単交換術で、あなたの自転車を快適に復活させましょう!」

自転車のパンクの原因は、なにも何かが刺さったことによるパンクが原因とは限りません!?

「最近、自転車の空気がすぐ抜ける…」そんなお悩み、ありませんか? もしかすると、それは虫ゴムの劣化が原因かもしれません。自転車の虫ゴムは、目立たない存在ながら重要なパーツ。定期的な交換で、空気漏れを防ぎ、快適な走行を維持できます。この記事では、自転車専門店コスナサイクルが、虫ゴム交換の方法と交換時期の見極め方を、初心者にもわかりやすくご紹介します。

虫ゴムとは?その役割と重要性

自転車のバルブ(英式バルブ)内部に取り付けられている小さなゴムチューブが“虫ゴム”です。空気を入れた後、空気が逆流して抜けないように弁の役割を果たします。この虫ゴムが劣化すると、空気漏れの原因になってしまいます。

虫ゴム劣化のサイン

以下のような症状が見られたら、虫ゴム交換を検討しましょう。

  • 空気を入れてもすぐに抜ける
  • 空気を入れる際、バルブ口金付近から「シュー」と音がする
  • 虫ゴムが硬くなっている、ひび割れがある
  • 虫ゴムが溶けてベタベタしている

これらは典型的な劣化サイン。放置するとパンクと間違えるケースもあるので先ずは、虫ゴムの確認を。

虫ゴム交換に必要な道具

  • 新しい虫ゴム(市販品でOK)
  • 空気入れ

特別な工具は不要なので、誰でも簡単に交換できます。

自転車虫ゴムの役目とは?

自転車虫ゴム交換用バルブセット

一般的な自転車バルブ口金セットです。

この中で真ん中の細長い金具が重要な役目をします。

よく見ますと、金具の下に穴が空いてますよね!

この穴を塞ぐ役目で大切なのが虫ゴムになります。

劣化した虫ゴム

自転車虫ゴムが劣化したゴム

自転車用虫ゴムが劣化しますとこのように切れたりします。

これでは、いくら空気入れで空気を入れても口金付近からエア漏れの音がするだけで自転車には空気は入りません。

また、この虫ゴムにも色々ありまして、自転車専門店が取り扱う虫ゴムと安価に販売されている虫ゴムの中には、当然ゴム質も違いますし、ゴム自体の厚みも違ってきます。

プロが教える!虫ゴム交換手順

1. バルブキャップを外す

まず、バルブ先端のゴムキャップを外します。

2. 虫ゴムの芯(金属パーツ)を抜く

手でつまむか、固着して取りずらい時は必要ならペンチを使って芯を引き抜きます。

3. 古い虫ゴムを外す

芯に巻き付いている古い虫ゴムを取り外します。

4. 新しい虫ゴムを取り付ける

新しい虫ゴムを適切な長さ(約2㎝)にカットし、芯にしっかり差し込みます。

5. バルブにセットし直す

芯ごとバルブに戻し、しっかり押し込みます。

6. 空気を入れてチェック

最後に空気を入れ、空気漏れがないか確認すれば完了!

画像で紹介「虫ゴムの交換方法」

自転車虫ゴムを入れやすくするために水に本体を浸ける

自転車虫ゴム交換は、簡単で先程の金具に虫ゴムを差し込むだけなのですが、虫ゴム交換をされた方の中には、いざ、虫ゴムを金具に差し込もうと思うとなかなかゴムが入っていかない経験ありませんでしたか?

力任せにそのまま金具に虫ゴムを差し込もうと思っても、摩擦抵抗が大きすぎて入らず指が痛くなるだけですよ!

そこで、おすすめの方法がこちら、
バルブ金具と虫ゴムを水にほんの数秒浸すだけで、これにより摩擦抵抗が少なくなり金具に虫ゴムが入れやすくなります。是非お試しを。

自転車虫ゴムをキッチリ差し込む

このように指も痛めず、虫ゴムが金具にしっかり被さりました。

虫ゴムの確認

自転車虫ゴム差込具合を比較

自転車虫ゴムの金具への差込での注意時点があります。

この画像をよ~く見比べて見てください!?わかりますか?
上のバルブにはきちんと虫ゴムが被さってますが、
下のバルブには中途半端に虫ゴムが被さっています。

このようにバルブ金具の奥までしっかり被さっていませんと、せっかく虫ゴムを交換したのにエアを入れた途端、虫ゴムが外れてしまう可能性があります。

虫ゴムの交換時期は?

虫ゴムは、1年に1回が交換が目安です。ただし、使用頻度や保管状況によって劣化スピードは異なります。夏の直射日光や冬場の冷え込みは劣化を早めるため、シーズンごとに点検するのがおすすめです。

虫ゴムを使用しないバルブ(スーパーバルブ等)

自転車虫ゴムを使わないバルブ

この画像の「スーパーバルブ」は、虫ゴムを使用しない一体型となっています。そのままご利用ください。

強引に虫ゴム等を被せないようにしてください。

また、このタイプのものは、ゴムパッキンが劣化等によりダメになり使用できなくなると、新しく金具ごとセットでの交換になります。

よくある質問Q&A

Q. 虫ゴムだけ交換すればパンク修理も不要?

A. いいえ。パンクと虫ゴム劣化は別問題です。空気漏れが続く場合は、パンク修理も必要か確認しましょう。

Q. 虫ゴムを長持ちさせるコツは?

A. 自転車を直射日光の当たらない場所に保管することです。ゴムは紫外線で劣化しやすいため、日陰で保管するだけでも寿命が延びます。

まとめ

自転車の快適な走行を支える虫ゴム。わずか数百円でできる交換作業ですが、放置すると空気漏れやトラブルにつながります。1年に1回を目安に、定期的な点検と交換を心がけましょう!

コスナサイクルでは、虫ゴム交換だけでなく、空気入れやパンク修理などもプロの手でサポートしています。自転車のことでお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

こちらのコスナブログ記事も参照してください。

今さら聞けない正しい自転車空気の入れ方【一般自転車編】

投稿者プロフィール

小砂恵三
小砂恵三コスナサイクル店長
宮田工業(現在:ミヤタサイクル)での研修を得て、インショップ形式の自転車店の店長に就任。その後家業を継ぎ自転車のメンテナンス、販売に従事して35年以上。
自転車専門資格として「自転車安全整備士」「自転車技士」「スポーツBAA PLUS」「自転車組立整備士」などを保有。
現在はコーダブルームやパナソニックといったスポーツ自転車から電動アシスト自転車までを幅広くカバーするサイクルショップ、コスナサイクルを運営。