油圧ディスクブレーキを使用していてホースカットの作業を行う時や専用コネクターインサートをホースにはめ込む時などに役立つ専用工具はいくつかありますが、今回はシマノ製ディスクブレーキホースカット&セットツール工具「TL-BH62」を使い、シマノ製油圧ディスクブレーキホースのカット方法とホース本体への専用コネクターインサート挿入方法など、また本体の収納方法までわかりやすく解説していきますので参考にしてください。
まず最初に、パッケージからシマノ工具「TL-BH62」本体を取り出し作業しやすい場所を確保します。
TL-BH62本体からホースカッターを取り外す。
この時ホースカッター上部の青色部分を手で押してスライドさせると本体から取り外せます。
ホースカッター本体部分の青色部分を押すと刃先が出てきてホースカットできる仕組みです。
TL-BH62本体下部にある金属製のストッパーを画像のように反対側にずらします。
これでシマノ工具「TL-BH62」の本体とホースカッター、プレスブロックを取り外した状態にします。
油圧ディスクブレーキホースを適切な長さにカットします。
カットする長さは、自転車のフレームサイズや個々の好みによって異なります。一般的には少し余裕を持った長さをおすすめします。
カットする油圧ディスブレーキホースとシマノ工具「TL-BH62」を準備する。
TL-BH62工具本体の青色部分のガイド付きホース固定ロック部分を開きます。
TL-BH62には、ブレーキホースを正確にカットするためのホースガイドに沿ってホースを通していきます。
ホース部分は画像のようにホース固定用のロック部分の下側に通るようにします。
カットする油圧ディスクブレーキホースを本体にセットして青色の樹脂製レバーをロックしてホースを固定します。
TL-BH62本体にカットするホースをセットしたら次にホースカッターを使いブレーキホースをカットします。
本体内側にある溝の部分が切断位置になります。
ホースカッターにあるガイドをセットしてブレーキホースをカットします。
本体にホースカッターをセットします。
ホースカッターを片方の手で支えてからもう片方の手で、ホースカッターの青色部分を奥までしっかり押し込みブレーキホースをカットします。
ホースカッターを取り外し、切断面が水平になっていることを確認します。
使用するコネクターインサートの色は使用するホース品番により異なります。必ず専用のコネクターインサートを使用してください。
今回使用したコネクターインサートはホース品番BH-59用です。
コネクターインサートをプレスブロックにはめ込みます。
コネクターインサートがセットされたプレスブロックを本体にセットして、ゆっくり本体レバーを押し込みながらコネクターインサートをブレーキホースに挿入していきます。
※この時、コネクターインサートの先端がブレーキホースの穴に正しく入っていることを確認します。
コネクターインサートが正しく取付けられていることを確認し工具からブレーキホースを取り外します。
シマノ工具「TL-BH62」に同梱されているマニュアルの画像にあるように、コネクターインサートをブレーキホースに取り付ける時は特に注意してください。
誤った取り付をしますとブレーキホースからのオイル漏れの原因にもなります。
シマノ工具「TL-BH62」を使用してブレーキホースをカットしたりコネクターインサートを挿入する時にブレーキホースの固定力が弱くブレーキホースがズレてしまう時は、工具本体下側にある調整ネジをマイナスドライバーを使い固定力を調整するができます。
工具本体、ホースカッター、プレスブロックの3点が揃っているか確認します。
プレスブロックを本体に収納します。この時プレスブロック先端の細い方を下側にします。
本体レバーを下まで倒してから、ホース固定レバー(青色)をパチッと音がするまでしっかり閉めます。
工具本体の下方にあるストッパー金具を反対側に倒して本体レバーが開かないようにします。
最後に本体にホースカッターをはめ込めば、これでシマノ工具「TL-BH62」の収納は完了です。
シマノ工具「TL-BH62」を使い油圧ディスクブレーキホースカットやコネクトインサートをブレーキホースに取り付ける時など専用工具があると確実に作業をすすめることができます。
その他プロが使う工具をこちらコスナサイクルブログ記事でも紹介していますので参照してください。
プロが使う「シマノ ケーブルカッターTL-CT12」5つの機能の使い方
プロも愛用の最高品質の国産六角レンチ「EIGHT(エイト)」