小田原の自転車専門店

【必見】エイト六角レンチが自転車整備の必須ツールである理由

エイト六角レンチ9本組

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店長愛用のプロツール

自転車の組立整備、調整、修理等に欠かすことのできない工具のひとつが六角レンチ工具です。色々なメーカーから六角レンチ工具が発売されていますが、お客様の大切な自転車がもつ最大限のパフォーマンスを出すにも、最高品質なプロツールが必要不可欠と思っています。その中で店長のわたしが愛用するのが「EIGHT(エイト)」の六角レンチです。

 

六角レンチの基本

まず、六角レンチは、六角形に切られたネジを締めたり緩めたりするための工具です。
自転車にはさまざまな箇所で六角ボルトが使用されており、特にL型の六角レンチは、狭い場所でも力を加えやすいため、自転車整備に非常に適しています。
六角レンチには多くの種類がありますが、最もよく使用されるのは、2mmから10mmまでのサイズです。これらはハンドル、シートポスト、ブレーキ、ディレイラー、クランクなど、各パーツの取り外しや調整に使われます。

 

EIGHT(エイト)

エイト六角レンチ9本組

エイト(EIGHT)は、創業1958年の大坂に本社を置く日本で唯一、世界でも2社しかない六角レンチ専門メーカーで、高品質な工具を提供するブランドとして知られています。

エイト全製品が自社生産のMade in JAPANです。

 

エイトの特長

  1. 高精度な製造技術:
    エイトの六角レンチは、耐久性と精度を追求して設計されています。硬度や強度、そして耐摩耗性の高さが特徴で、特にプロフェッショナルや精密作業で使用されることが多いです。

  2. 材質:
    エイトの工具は、クロムバナジウム鋼や特殊合金鋼を使用し、強度や錆びに対する耐性が高いです。これは長期間にわたり安定した性能を発揮します。

  3. メッキ加工:
    一部の製品には、クロムメッキや黒染めなどの防錆処理が施されています。これにより、工具の耐久性がさらに向上し、長持ちします。

  4. 幅広いラインナップ:
    エイトは、一般的なL型六角レンチのほか、T型ハンドルレンチ、ボールポイント六角レンチ、短尺タイプ、長尺タイプなど、さまざまな作業用途に応じたラインナップを展開しています。

  5. ISO規格に準拠:
    エイトの製品は、国際標準化機構(ISO)や日本産業規格(JIS)に準拠しており、高い信頼性と互換性を誇ります。

  6. プロフェッショナルユーザーからの支持:
    高精度な作業を必要とする自転車整備士、自動車整備士、その他機械技術者など、さまざまな分野でエイトの六角レンチが使用されています。

 

エイトの代表的な製品

  • スタンダードL型六角レンチ
    一般的な六角レンチで、さまざまなサイズが揃っています。
  • ボールポイント六角レンチ
    斜めからでもネジを回すことができるボールポイントデザイン。
  • T型ハンドルレンチ
    強力なトルクをかけられるため、堅いネジの取り外しに便利です。

エイト六角レンチ特殊合金鋼

特殊合金鋼SNCM+Vスペシャルは55°~60°の高い硬度に焼入れ。硬さとねばりの絶妙なバランスで耐摩耗性、耐久性に優れています。

エイト六角レンチ

カラーはコスナサイクルのイメージカラーのオレンジを採用

エイト六角レンチ フィットリング

テーパーヘッド先端に埋め込まれたフィットリングがキャップボルトを確実に捕まえます。

エイト六角レンチ ボルトキャッチ

このように、片手でネジ穴に挿入することができ、ボルトとレンチを落とさずに仮止めすることも出来るので、作業性も向上します。

エイト六角レンチ T型ハンドルタイプ

T型ハンドルは、ホールド感もしつかりして作業もしやすいです。

エイトは、JIS規格を越える交差基準により、エイト社内規格は対辺、対角ともJIS(ジス)規格以上の厳しさで、この加工精度が更に耐摩耗性を高めています。

 

自転車整備での具体的な活用場面

エイトの六角レンチを使って、具体的にどのような自転車のメンテナンスができるのか、いくつかの例を紹介します。

1. ハンドルとステムの調整

自転車の乗り心地や操縦性に大きく影響するのがハンドルとステムです。
ハンドルを高くしたり、ステムの角度を調整したりすることで、自転車の操作感を自分好みに変えることができます。この作業には通常、4mmや5mmの六角レンチが必要です。エイトの六角レンチは、ボルトにしっかりとフィットするため、ナメる心配なく作業を進めることができます。

2. シートポストの調整

シートポストの高さ調整も六角レンチを使って行います。
サドルの高さが合っていないと、ペダリングが効率的でなくなり、長時間のライドでは体に負担がかかります。
六角レンチを使い、シートクランプのボルトを緩めて高さを調整します。エイトの六角レンチの正確な形状が、確実な締め付けを可能にし、サドルの動きを防ぎます。

3. ブレーキキャリパーの調整

ブレーキキャリパーの位置調整やブレーキパッドの交換にも六角レンチが活躍します。
特にディスクブレーキのキャリパーは精密な調整が必要で、適切な工具でないと誤差が生じることがあります。エイトの高精度な六角レンチを使えば、微妙な調整もスムーズに行えます。

4. クランクのメンテナンス

クランクやペダルを外したり取り付けたりする際にも、六角レンチが必要です。
特に、ペダルは強いトルクがかかるため、安定した工具が求められます。

 

エイトの六角レンチを選ぶ理由

エイトの六角レンチは、耐久性と精度が高く、自転車メンテナンスに最適です。
ボルトにぴったりとフィットし、作業中のストレスを軽減します。
また、ボールポイントタイプやT型レンチといったバリエーション豊富なラインナップにより、あらゆる状況で対応可能です。自転車整備の頻度が高い方や、DIYでのメンテナンスを楽しみたい方には、エイトの六角レンチはおすすめです。

 

エイトの六角レンチのメンテナンス

工具自体のメンテナンスも重要です。
エイトの六角レンチは非常に耐久性が高いものの、使用後には適切に保管し、錆びや汚れから守ることが求められます。特に屋外での作業や湿度の高い環境で使用した後は、しっかりと拭き取り、乾燥させてから保管することが長持ちの秘訣です。工具箱や収納ケースに入れて保管すれば、次回も快適に使用することができます。

 

まとめ

自転車のメンテナンスは、自転車の寿命を延ばし、快適なライドを維持するために欠かせない作業です。
そのためには、信頼できる工具が必要です。エイトの六角レンチは、その高い精度と耐久性、そして豊富なラインナップにより、あらゆるメンテナンスシーンで役立つ必須アイテムです。

自転車整備等にはその他に、みなさんが思っている以上に専門工具があります。
ご来店の際は、是非メンテナンスルームに整然とならんだプロツール類もご覧になって見てください。

こちらのコスナブログ記事も参照してください。

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投稿者プロフィール

小砂恵三
小砂恵三コスナサイクル店長
宮田工業(現在:ミヤタサイクル)での研修を得て、インショップ形式の自転車店の店長に就任。その後家業を継ぎ自転車のメンテナンス、販売に従事して35年以上。
自転車専門資格として「自転車安全整備士」「自転車技士」「スポーツBAA PLUS」「自転車組立整備士」などを保有。
現在はコーダブルームやパナソニックといったスポーツ自転車から電動アシスト自転車までを幅広くカバーするサイクルショップ、コスナサイクルを運営。