プロが教える!後輪タイヤ交換方法、第1回「車輪取り外し編」、第2回「後輪タイヤチューブ交換編」、そして今回、最終回の第3回「後輪の車輪取付編」です。
プロが教える!自転車後輪タイヤ交換方法 第2回「タイヤ交換編」
後輪タイヤ交換の車輪取付の作業で間違いやすい点がいくつかありますので注意して作業を行ってください。
後輪を車体に取り付ける前に、後輪車軸に取り付けるチェーン引きの向きに注意してください。
自己流で修理される方の多くが、このチェーン引きの向きが間違って逆に付いていることが多いです。
正しくは、左右とも平らな面が内側で取付部が少し斜めになっている方が外側になります。
車体に後輪をはめ込む時にも注意が必要です。先程のチェーン引き向きもそうですが、もうひとつ、シャフトにはめ込む時も、画像のように車体の内側へチェーン引きがくるように取り付けてください。
やはり自己流で後輪タイヤ交換される方は間違って、このチェーン引きを車体の外側に取り付けてしまう方が多いです。注意してください。
後輪チェーン取り付けに必要な部品はこの3点です。
チェーンジョイント取付金具3点をチェーンに取り付け、チェーンストッパー金具を工具を用いてはめ込みます。
チェーンジョイント部の正しい向きは、時計方向にペダルを回した時にチェーンジョイントのクリップが開いてい方が画像の向きになるようにクリップを止めてください。
チェーンが正しく取付できましたら、チェーンケースカバーを被せてプラスドライバー工具でネジを締めます。
後輪シャフト軸に両立スタンド、ドロヨケステー、リヤキャリヤステーの順番ではめ込みナットを15mmレンチ工具を使用して仮り締めます。
後輪にブレーキ本体を車体に取り付けるバンドにネジを通してナットを仮止めします。
仮締めした状態のまま、チェーン引き工具または、10㎜レンチ工具を使用してチェーンの張り具合を調整します。
チェーンケースが全面カバーのモデルは、チェーンの張り具合が見えませんので、チェーンを張りすぎるますとチェーンが「ガリガリ!」した感じで硬くなり、逆に緩いとチェーンケースの内部にチェーンが当たり「カタカタ!」音がしてしまいます。
調整する時は、両立スタンドを立て安定させてからペダルを回してチェーンの音と手にくる感覚で適正なチェーン張りの位置に合わせてください。
ワンポイントアドバイス
チェーン張り調整ネジを時計方向に回すとチェーンが引っ張られます。張りすぎたら逆にネジを緩めてください。
チェーンの張りも片側だけでなく左右均等に調整しながら、自転車後部から画像のように、車体に対して後輪が真ん中にくるように位置も確認しながらチェーン引きを調整してチェーンの張りも確認してください。
後輪シャフト軸ナットを15mmレンチ工具でしっかり締めて、より正確にトルクレンチを使用して適正トルク値に締め込みます。
仮止めしていたブレーキ本体取付ネジをしっかり締めて固定します。
後輪ブレーキケーブル固定ネジもワイヤーケーブルを引っ張りながらネジを締めて固定します。
後輪ブレーキが確実に効いて、ブレーキケーブルの引き具合が適正かをブレーキレバーを握り確認します。
これで、後輪タイヤ交換方法の作業全て終了です。
自転車後輪タイヤ交換方法全3回いかがでしたでしょうか?
後輪のタイヤ交換作業は画像で見ているのと実際にご自分で作業するのとでは簡単そうに見えても思っている以上に時間もかかると思いますので、慣れていない方は自転車専門店へお持ちいただきご相談されることをおすすめします。