自転車のお手入れをほとんどせず乗りっぱなしで、何か異音がしたら潤滑剤を至る所にスプレーする方いらっしゃるんじゃないですか? でも、それチョッと待ってください!!
自転車にも潤滑スプレーを「していい場所」と「してはいけない場所」があるんです。
何でもかんでも「シュー」と潤滑スプレーしていたらより状態が悪化して危険度が増すかもしれません!
今回は、知っているようで知らなかった
「自転車注油をしてはいけない場所5ヶ所」について説明します。
一般自転車でよく見かける後輪のブレーキには3種類あります。
昔ながらのドラムブレーキ、消音タイプのサーボブレーキ、最近主流のローラーブレーキです。
特にドラムブレーキは音が出やすく「キィー!」と高い音がして中にはあまりに音がうるさいからと後輪ブレーキをかけない方もいますけど危険ですので絶対にやめてください。
後輪ブレーキ本体によっては「注油禁止」のステッカーが貼ってあるにも関わらず、気にもせずに音がするからと注油をしてしまう方がいらっしゃいます!
一度でも後輪ブレーキに注油してしまうと全くブレーキが効かなくなり危険ですので絶対に止めてください。
音がどうしても気になる方はブレーキ本体を消音タイプに交換すれば改善されます。
前輪のブレーキが当たるリムサイドにも注油をしてはいけません。
油で拭いてしまうとリムサイドに油膜ができてしまいブレーキが滑って効かなくなり危険です。
掃除する時は布でそのまま汚れを拭き取るか、速乾性パーツクリーナー等の洗浄スプレーを使用してください。
前輪のハブ軸内部に車輪の回転が滑らかになると思って潤滑スプレーを「シューッ!」とする方多いんですよ!
でもそれは間違いですよ!
前輪のハブ軸内部にはグリスと言う粘度がある潤滑剤を使用していますので、スプレーをハブ軸内部に向けて「バンバン」スプレーすると中のグリスが流れてしまいます。
こちらも前輪と同じように内部にグリスが入っていますので、潤滑スプレー等で内部に向けて注油してしまうと中のグリスが流れてしまいますので絶対に止めてください。
特に、内装3段変速仕様の後輪ハブはプロが作業を行うメンテナンス方法があります。
シマノ内装3段ハブの純正オイルを使ったオイルディッピング作業について
ペダルを回すクランクシャフト軸の部分「ボトムブラケット」も内部に粘度のあるグリスが入っていますので潤滑スプレー等をクランクの回転がスムーズになると思って内部に向けて行わないでください。
潤滑は必要ですけど、どこでも何でも注油さえしていれば大丈夫そんなことはありません。
「自転車の注油をしてはいけない場所5ヵ所」は、どの自転車モデルでも共通ですので、あなたの愛車のお手入れをされる時は注意して行ってください。