一般自転車の変速付きモデルと言えば内装3段変速か外装6段変速になります。
その中でも圧倒的にモデル数が多いのが内装3段変速仕様のほうです。
皆さんの自転車にも3段変速付いていませんか?
もし付いて入れればそれは、シマノ製内装3段変速ギヤで間違いないでしょう!(たまに他のメーカーもあります。)
このシマノ製内装3段変速はギヤの歯車が後輪ハブ本体内部に組み込まれていますので、チェーンの外れが少なくまた、ギヤユニット本体がハブ内のため汚れ等にも強いです。
しかし・・・
だからと言って何もメンテナンスをしなくても大丈夫なわけではありません!
何もメンテナンスを行っていないと、いざ3段変速に不具合があり中を分解してみますとこれが結構サビや汚れでギヤが作動せず最悪の場合は内部ユニット本体の交換になってしまいます!
そのためにも、これからは定期的なメンテナンスを行ってください。
内装3段変速の性能を維持するためには、使用開始から2年間に1度又は、頻繁に使用される方の場合は、5,000kmごとを目安にオイルメンテナンス作業を行ってください。
シマノ内装ハブ専用のメンテナンスオイルと専用容器です。
専用オイルを前の画像の外容器に95mmと赤線の印が付いているところまで内側にオイルを入れます。
最初に、内装3段変速付き後輪をフレーム本体から取り外します。今回この作業工程の説明は省きます。
後輪取り外し方については、こちらのコスナブログ記事を参照してください。
後輪ブレーキ本体をスパナ工具で緩め取り外します。
後輪ブレーキ本体を取り外したら、ブレーキドラムをドラム抜き専用工具を使い取り外します。
ブレーキドラムを取り外すし、次は、反対側のギヤの取り外し作業に入ります。
内装3段のギヤ(スプロケット)をスナップリングが付いていますのでそれを外しスプロケットを取ります。
内装3段用ギヤを取り外し、次の作業に入ります。
内装ハブユニット用防水カバーを取り外します。
内装ハブ軸本体のブレーキ取付側のネジをスパナ工具を使い緩めます。
ネジが緩んだならハブ本体から内装ハブユニット本体一式をゆっくり抜き取ります。
ハブ内部の様子です。
これはまだ定期的にオイルメンテナンス作業を行っていますので全然良い方ですが、長期間なにも作業を行っていないとかなり汚れが酷く、内部の汚れの色もサビにような茶系になっていたりします。
こちらが、内装3段変速のハブユニットです。
先程外した、ギヤも掃除をしてきれいにしておきます。
ハブ内部の汚れも落としきれいにします。
専用容器に入ったオイルに約90秒間、内装3段用ハブユニットを浸します。
容器から内装ハブユニットを取り出し、今度は約60秒間、余分なオイルをきります。
オイルディッピング作業が終了したらハブユニットをハブ本体にはめ込みます。
この時内部のギヤの溝にキッチリ収まるように入れます。
ハブ軸本体のシャフトのガタつきが無いように調整しながらスパナ工具でナットを締めます。
内装ハブユニット用防水カバーを被せます。
内装用スプロケットをはめ込みます。
スナップリングで歯車を固定します。
ブレーキのドラム本体をねじ込み固定します。
ブレーキ本体をスパナ工具で締め付けます。
最後に、フレーム本体に後輪を取付全ての作業が終了です。
このオイルディッピング作業後の3段変速は、先ず音の違いを感じると思います。
軽~い感じのラチェット音に変わり、変速も今まで以上にスムーズで快適に走れます。
内装3段変速は、今回のようにオイルメンテナンスの他にも、変速ワイヤーの経年劣化による不具合なども多くありますので、少しでも普段使っていておかしいな?と感じたらお早目にお持ちください。
これではダメ!「シマノ内装3段変速の正しい調整方法」をプロが教えます