今年に入ってからチェーン外れでの修理依頼が多発しています!
それも、そのほとんどが外装6段変速です!
以前は、外装6段変速機でのチェーン外れとして多かったのが、6段ギヤの一番小さいギヤとフレームとの間に変速時にチェーンが噛んでしまい外れなくなることでした。
でも今はその逆で、6段ギヤの一番大きいギヤと後ハブの隙間にチェーンが落ちて噛んでしまいチェーンが外れなくなるのが多くなってます!
このように内側にチェーンが外れ食い込んで噛んでしまい、更にお客様が後輪を確認せず無理に踏み込んだりしたら最悪はチェーンをダメにしてしまい交換になることもあります。
この画像をよ~く見てください。
本来なら、6段ギヤの一番大きいギヤの真下に変速機の歯車が縦に並んで見えなくてはならないのですが!?
変速機の歯車が6段ギヤ本体を越えて更に内側のハブ軸よりに行ってしまっています!
これでは、変速レバーを操作して軽いギヤ(一番大きなギヤ)にした時に、オーバーシフトしてしまいギヤが外れてもおかしくありません。
更に、自転車本体のコストダウンのためでしょうか、本来なら一般自転車の6段変速仕様ならば、後輪ギヤと後ハブの間にギヤの食い込みを防止するためにスポークプロテクター(プラスチック製)が標準装備されているのでですが・・・!? 付いてませんね!
こちらのコスナブログ記事も参照しくてください。
割れたシマノボスフリー用スポークプロテクターの交換方法と専用工具について
今回も含め、外装6段変速のチェーン外れ特に、ギヤ内側への食い込みの最大の原因は、
後輪の変速機(リアディレイラー)の初期時の調整不足が考えられます。
おそらく海外の工場で生産され、日本入荷後も何も細かな調整をすることなくそのまま販売されたんだと思います。
変速機(リアディレイラー)の可動範囲の調整が正確に出来てないためにこのようにチェーンが外れてしまいます。
外装変速機をお使いの方で、もし乗車中に変速を軽いギヤ(一番大きいギヤ)にした時に、後輪のスポーク(棒のようなもの)に当たるような「カタン。カタン。」と音がする時は、変速機(リアディレイラー)の可動調整不足か又は、自転車を倒してしまった時に変速機本体が内側へ曲がってしまっている可能性もありますので、乗車を止め早急に修理依頼をしてください。