外装6段変速用自転車チェーンも毎日の通勤等で使用していますと、当然雨風にもさらされる事もありますでしょうから結構過酷に使われる事が多いんですよね!
普段からお手入れをしてチェーンに定期的に注油等を行えばまだ良いのですが、何もお手入れせずそのままに放置しておきますとご覧の通りチェーン全体が茶色にサビてしまいます。
最悪はチェーンのリンク部分も固着して動きが悪くなり、ペダルを漕いでも「ガクガク!」した感じでとても乗れるような状態でなくなります!
また、チェーン全体が錆びて潤滑を怠ると摩擦の影響で「キュルキュル!」とした異音がペダルを漕ぐたびに聞こえるようになります。
チェーン交換作業前に、チェーン長さの確認も忘れずに!
チェーンも自転車により適正な長さがありますので、ひとつの目安として今まで使用していたチェーンの長さを参考にしてください。
リヤスプロケットの一番小さなギヤにチェーンをかけた状態で、リアディレイラー(後変速機)の上下プーリー(歯車)の位置関係を覚えておくと良いと思います。
外装用チェーン交換に必要なものは、外装変速段数に適合した新しいチェーンとチェーン切工具です。
チェーンを切断しますので、専用のチェーン切工具を使用して取り外します。
今回使用する工具は、シマノ製チェーン切工具で多段チェーンに幅広く対応しています。
取り外した古いチェーンです。
もし、より正確にチェーンの長さを確認するには、取り外した古いチェーンと、新品のチェーンを同じように並べて長さを確認し、この段階で新品のチェーンを適正な長さに切り合わせても良いです。
古いチェーンの場合、摩耗もしていますのでチェーンが少し伸びているような状態になっています。
今回の外装変速用自転車は、7段変速仕様ですのでこれに適合するチェーン、シマノ製6~8段対応のCN-HG71チェーンを使用します。
パッケージの中には、チェーンとチェーンをつなぐ時に使用するコネクティングピン1本が付属しています。
新しチェーンの適正な長さが確認できましたら、余分な部分のチェーンをチェーン切工具で切り離します。
次に、適正な長さになったチェーンをつなぐために、付属のチェーンコネクティングピンを使用してアウターチェンリンク(幅が広い)とインナーチェーンリンク(幅が狭い)を合わせそこの穴に通します。コネクティングピンの先は誘導部分として細くなっていますのでスムーズに作業できます。
ワンポイントアドバイス
チェーンをつなぐ時のおすすめリンク位置はギヤにチェーンを通した時に、フロントチェーンリングに対して下側にチェーンがある位置で、チェーンリンクが画像のように、後輪に近い方のインナーチェンリンク(幅が狭い)とフロントチェーンリングに近い側のアウターチェーンリンク(幅が広い)の向きでチェーンをつなぐことをおすすめします。
この接合の方がチェーン強度が増し、よりチェーンが切れにくくなります。
シマノ製チェーン切り工具を使用して、コネクティングピンを圧入していきます。
適正なピン位置の確認として、チェーン切り工具でネジ込んでピンを圧入している段階で一瞬、力が抜ける感じがする箇所に当たりますので、その位置がピン圧入に適正位置になります。
分かりずらい時は次の工程も参考にしてピン圧入の適正位置を確認してください。
ピンが適正位置に圧入できましたら、余分なチェーン先誘導部分を、チェーン工具のこの部分を利用してピンの奥までしっかり差し込み、ピン先の誘導部分を折り切断します。
チェーンつなぎ部分がスムーズに動くか左右上下に動かし確認します。
もしこの段階で渋いような感じがする場合は、チェーンのピン位置が適正でない可能性がありますので、再度チェーン切工具を使用して慎重にピン位置を微調整してください。
チェーン交換が済みましたら、最後に変速がスムーズに動くか確認して作業終了です。
こちらのコスナブログ記事を参照してください。
自転車ギヤが抜ける感じや滑べる感じがしたら「自転車歯飛び現象」かも?
今回、外装変速用自転車チェーン交換は、7段変速車を使用して行いましたが、同じチェーンを使用して6段、7段、8段とも共通作業となります。
その他の段数の場合は必ず適合チェーンを確認のうえ作業を行ってください。