一般自転車の外装多段変速機付きのモデルに、後ろのギヤ(ボスフリー)と後輪ホイールのスポーク(交差している細い棒のようなもの)との間に入れる部品がスポークプロテクターです。
透明なプラスチック製が多いですが最近では樹脂製のもあります。
このスポークプロテクターは、変速した時に誤って後ろの一番大きなギヤを乗り越えてチェーンがスポークの間に入って噛まないように保護する重要な役目をしています。
本当ならプラスチック製のスポークプロテクターが最初は付いていたのですが、長期使用で劣化が酷く手で触っただけでボロボロと割れてしまい、何も無い状態になっています!
スポークプロテクターの形すらこうなると全く分かりませ!
どうしてもプラスチック製のチェーンプロテクターは劣化すると割れやすいですね。
新しくスポークプロテクターを取り付けるには、先ずはボスフリー本体を取り外さなければなりません。
そこで必要なのが、ボスフリー専用工具で、シマノ製マルチプルフリー抜き工具です。
シマノ製マルチプルフリー抜き工具をボスフリー本体のはめ込みます。
この時、後輪ハブナットを使用してフリー抜き工具がズレて外れないように軽く手で締めておきます。あまり強く締め付けますとボスフリー本体を取り外せなくなります。
ボスフリー抜き工具にモンキーレンチ工具をしっかりセットして反時計方向に回して緩めます。
但し、ボスフリー本体はかなりしっかりとネジ込まれて固定されていますのである程度コツが必要になります。それとケガをしないように注意してください。
後輪ホイールからボスフリーを抜いた状態です。
プラスチック製スポークプロテクターの場合は、後輪のボスフリー取り付け部とスポークの間に入れますが、樹脂製のスポークプロテクターは、ボスフリー本体に取り付けるタイプになります。
こちらが、新たに取り付けるボスフリー用スポークプロテクター(樹脂製)です。爪が6か所付いています。
裏側はこのようになっています。
ボスフリー本体を裏面にします。
この時ボスフリー本体のギヤを固定している6か所のピンの位置がポイントです。
ボスフリー用スポークプロテクターをボスフリー本体裏側に先ずは被せます。
ボスフリー本体の裏側の6か所のピンに、スポークプロテクターを手で回して爪の位置を合わせて固定します。
これで、ボスフリー本体に樹脂製チェーンプロテクターを取り付けできました。
後輪のボスフリー取り付けネジ部に薄くグリスを塗布して固着防止をしておきます。
ボスフリー本体をネジ部に手でしっかり締め込んで固定します。
ボスフリー本体は、ペダルを踏みこむ方向にネジが締まる力がかかります。
これで後ハブのスポークの間とボスフリーの間にチェーンが落ちて噛まないように保護されます。
こちらのコスナブログ記事ではチェーン外れの原因のひとつについて説明していますので参照してください。
あなたの愛車のスポークプロテクターは大丈夫ですか?劣化して割れていたりボロボロになっていたら、早めに交換をして安全に努めてください。