オーナー様より約12年前に他店様で購入した「KUOTA」ロードバイクのオーバーホール作業のご依頼を頂きました。
お話をお聞きすると今回ご依頼いただきましたロードバイクは年1回のレース用にご使用されているようで、今までセルフメンテナンスは定期的に行っていたようですが、約10年経ち乗り心地がいまいちに感じるようになり、プロにお願いしようとコスナブログ記事を見てご来店くださいました。
オーバーホールとは、自転車の各パーツを分解・清掃・点検し、必要に応じて交換・再組立てを行う作業です。具体的には、以下の作業が含まれます:
ホイール、ペダル、チェーン、シフターケーブル、ブレーキケーブルなど、全てのパーツを自転車から取り外します。
取り外したパーツを1つ1つ丁寧に洗浄し、劣化や破損がないかを確認します。
パーツが全て清掃され、必要な交換が済んだら、フレームに戻していきます。各部のボルトやナットを適切なトルク値で締めることが大切です。
最後に、ブレーキやシフターの調整を行い、全体の動作確認を行います。再組立て後は必ずテストライドを行い、問題がないか確認します。
先ずはオーバーホール作業前に全体の確認を行います。
部品交換の必要な箇所や部品の摩耗度など事前に確認します。
全体的な汚れとギア歯先にべっとりと汚れの層がこびり付いています。
フロントチェーリングを取り外し、見えにくいクランク裏面などの汚れ具合を確認
クランクからチェーンリングも取り外し歯先の汚れもしっかり落として、ネジも1個1個丁寧に汚れを落とします。
左右のクランクも洗浄して頑固な汚れを取り仕上にワックスコートして光沢を出します。
ボトムブラケットも取り外し、古い汚れたグリスが付着しています。
ボトムブラケット左右の軸受け部分も汚れを落としてきれいに
フロントディレイラーも汚れとホコリの層が溜まり光沢も消えていますね。
フロントディレイラーもしっかり洗浄して汚れを落とし、きれいに仕上げたら光沢も蘇りました。
フロントディレイラーを再組付けして
リアディレイラーも汚れの層が溜まっていて、モデルネーム部分のクリアシールも剥がし忘れていたようです。
リアディレイラーも分解洗浄して汚れを落としきれいに仕上げました。
モデルネームの汚れたままのクリアシールも剥がし全体の光沢も蘇りピカピカになりました。
チェーンの摩耗具合をシマノ「チェーンチェッカー」を使い確認しましたらかなり摩耗しているのが判明したため交換することに
チェーンの伸び測定方法についてはこちらコスナブログ記事を参照してください。
シマノチェーンチェッカー「TL-CN42」チェーン伸び測定と使い方
チェーンは新品に交換
カセットスプロケットも摩耗している可能性があるため、新品のチェーンに交換した時に歯飛び現象が起きる可能性もあるためチェーンと一緒に新品に交換することに
歯飛び現象についてはこちらコスナブログ記事を参照してください。
自転車ギヤが抜ける感じや滑べる感じがしたら「自転車歯飛び現象」かも?
チェーンとスプロケットも新しくなりこれで駆動効率も向上
前輪ホイールも全体的に汚れがかなり付着
前輪ホイールとスポーク1本1本の汚れも丁寧に落としてきれいになりました。
後輪ホイールも頑固に汚れが付着しています。
後輪ハブも細かな所まで汚れを落としてきれいに仕上げました。
全体的に汚れもあり、またペダルシャフトに僅かにガタがありましたので合わせて分解して調整することに
ペダル内部も分解して洗浄潤滑グリスアップを行い回転もスムーズに
前後ブレーキキャリパー本体も取り外し、汚れも溜まり全体的に光沢も鈍くなっています。
ブレーキキャリパーも分解して各パーツの洗浄作業を行いきれいに
作業前の後輪キャリーパーブレーキ部分
作業後の後輪キャリーパーブレーキ部分
ヘッド内部もかなり古いグリスで汚れが目立ちます。
ヘッド部分も分解して上下ベアリングもきれいにしてグリスアップ作業をしていきます。
ハンドルステム部分もかなり汚れが目立ち光沢も消えしまってます。
ハンドルステムも取り外し分解して各パーツの洗浄作業を行いきれいに仕上げて光沢もご覧の通りになりました。
ハンドルステムも輝きが戻りきれいに
ハンドルバーテープもケーブル交換に合わせて交換することに
ハンドルステム&ハンドルバーはイタリアDEDA製で組付けらていましたので、それに合わせ店長おすすめのバーテープDEDAエレメンティのPRESA(プレーザ)モデルを選びました。カラーはオーナー様指定のブラック/ホワイト
DEDAエレメンティのバーテープ「PRESA(プレーザ)」はグリップ力と高い衝撃吸収性を兼ね備えた快適性のツーインワンバーテープです。EVAと穿孔PUの2つの密着したレイヤーで構成されておりプロライダーにもオススメなモデル。
今回のオーバーホール作業に合わせブレーキケーブル&シフトケーブルをシマノ純正から引きの軽さで定評のある日泉(ニッセン)ケーブルに交換しました。
特に変速時のシフティングのスムーズさはオーナー様に感じていただけたかと思います。
日泉(ニッセン)ケーブルについてはこちらコスナブログ記事を参照してください。
ロードバイク引きを軽くしたいなら日泉(にっせん)ケーブル試してみて
オーバーホール完了
KUOTAロードバイクきれいに仕上がりました。
あなたの愛車も一度お近くのプロにオーバーホール作業をご依頼してみてはいかかでしょうか。
きっと乗り心地が向上してより快適なサイクルライフが楽しめると思いますよ。
今回ご依頼いただきましたオーナー様ありがとうございました。
その他当店コスナサイクルのオーバーホール作業はこちら「サイクルクリーニング」コスナブログ記事を参照してください。