プラスドライバー・マイナスドライバーは意外とみなさんお持ちになっているんじゃないでしょうか。
でも。いざ使うときになったら「アレ!?」上手くネジが緩まないとか使い方これで正しいのかな?なんて疑問を持たれる方多いじゃないでしょうか。
そこで今回は、「いまさら聞けない正しいプラスドライバーの使い方」を自転車のプロが教えます。
ネジを締めたり緩めたりする工具でよく使われる工具に(+)プラスドライバーと(-)マイナスドライバーがあります。
一般的によく使われるのが(+)プラスドライバーです。
プラスドライバーと言っても種類もあり、ネジ穴の径に合ったドライバー工具を使用します。
実は、自転車にも多くの部品で(+)プラスのネジを使用していますので、基本中の基本のプラスドライバーの使い方を覚えてください。
このように、ドライバーの太さにより先端もネジに合わせて太かったり、細かったりしていますのでネジ穴に合ったプラスドライバーを選ぶのが先ずは大事です。
プラスドライバーには、非貫通型(上の画像)と貫通型(下の画像)の2種類があります。
非貫通型(青色)は、ドライバーの軸の部分がグリップの途中まで入っているタイプで、普通型と呼ばれています。
貫通型(赤色)は、ドライバーの軸の部分がグリップ部分を貫いてお尻部分までつながっていますので、固着したネジ等を緩めたりする時に、グリップの座金部分を叩いて衝撃を与えてネジを緩めたりもできます。
マグネット入りプラスドライバーもあります。
先端に磁気を帯びていますので、小ネジ等を落とさずに保持する事が出来るので便利です。メーカーにもよりますがVESSEL(ベッセル)ドライバーの場合「MG」と表記されています。
プラスドライバーでネジを締める時は、ネジに対して押し込む力が7割で、回す力が3割の「7対3の法則」が基本です!
ネジ穴に沿って直角にしっかりドライバー軸を差し込みます。
差込が浅いとネジ頭をなめてしまう可能性があります。
それとネジ穴に対してドライバーが小さいとネジとの間に隙間が多く出来てしまいグラつき不安定になります。
貫通型のプラスドライバーにシャフトとグリップの付け根部分が6角になっているものがあります。
これは、付け根部分の六角部分にレンチ工具を使用できるようになっています。
ネジを緩めようとしても、どうしても硬く固着して緩みにくい時は、貫通型のプラスドライバー付け根部分が6角になっていたら、そこにレンチ工具を使用して緩める方に力を加えると固着したネジが緩みやすくなると思います。
ワンポイントアドバイス
固着したネジを緩める時に、作業前に、「ワコーズ ラスペネ」等の潤滑剤ケミカル商品を使用してネジ部分に浸透させて少し時間を置くとより緩みやすくなります。
また、ネジが固着した場合、貫通型のプラスドライバーのグリップ座金部分をハンマーで叩いて瞬間的に衝撃をネジに与えることでネジが緩みやすくなります。
何気なくただネジを締めたり緩めたりして使っていたプラスドライバーでも、基本を覚えることで、より安全に安心して作業を行うことができます。
もう1度言いますね!「7対3の法則」をしっかり守ってドライバーを使いこなしてください。