ボルトやナットが十分なトルクで締結されていないと、部品がゆるんだり、外れたりする可能性があります。
また、指定トルク以上に締結すると「オーバートルク」となりボルト部品が破損したり、ネジ山がつぶれたりしてしまうことで危険な状況が生じる可能性があります。
自転車のトルク管理は、安全性や快適なライディングに深く関わる要素であります。
そのためにも、定期的に正確なトルク管理を行うことが安全で快適なサイクルライフを楽しむためにも必要不可欠です。
そこで今回は、自転車アクセサリーを数多くラインナップして定評のあるTOPEAK(トピーク)製品の中から、コンパクトに収納された自転車トルク管理ツール「トピーク トルク スティック プロ 2-10Nm」の商品紹介と使い方について説明します。
トピーク「トルク スティック プロ2-10Nm」はプリセット型のトルクレンチ工具です。
トルク管理数値は2~10Nm(ニュートンメートル)です。
内容物として、トルクスティック本体(2-10Nm)、スピードスリーブビットホルダー、フィンガービットホルダー、六角ビット/トルクスビット9種類、取扱説明書、それと「トルク校正報告の認証書」も添付されています。
トピーク「トルク スティック プロ2-10Nm」はストレージボックスにまとめたプロ仕様ツールセット。
外箱のサイズは、横幅約165mm×縦幅約90mm×高さ約62mmで重さは約390g。
コンパクトで持ち運びにも便利なサイズ感です。
トピーク「トルク スティック プロ2-10Nm」ツールにはトルク校正報告の認証書が付いています。
トルク校正証明書は、トルクツール(トルクレンチやトルクドライバーなど)が正確であることを示す証明書です。
これは、トルクツールがメーカーが規定した仕様や精度で機能していることを確認するためのものです。
トルクステックプロ本体下部の「調整ノブ」を下に引きながら時計方向に回して設定したいトルク数値に合わせます。
反時計方向に回すとトルク数値が小さくなります。
※トルク値を正しく設定するため画像のように調整ノブの印が中心線にそろっていることを確認してください。
スティックプロ本体の裏側にも0.5mm目盛りがついていますので0.5mmNm単位でも設定可能です。
トピーク「トルクスティックプロ2-10Nm」には六角ビット5種類とトルクスビット4種類の合計9種類のビットが付属しています。
六角ビットのサイズは、2.5mm 、3mm、4mm、5mm、6mm
トルクスビットのサイズは、T151、T20、T25、T30
使いたいビットを選んでビットホルダーから取り出します。
ビットホルダーの底部はマグネットタイプになっていますので収納する時は「カチッ!」と音がして確実に止めることができます。
トルクステック本体のトルク値を部品指定のトルク値に設定して、選んだビットを本体にセットして、本体ヘッド部にあります金色の「ラチェットホイール」をR→の方へ反時計方向にまわしてから、必要トルクを加えて締めつけ作業を行います。
トルクを加える時は、工具本体持ち手の位置は目盛り設定部分を持ち作業を行ってください。
「カチッ!」と音がして手に軽いショックがきたら設定トルク値に達した確認完了です。
※指定のトルク値に達しても正常に動作しない場合は、本体の六角ビット用ソケットを持ち、ラチェットホイールを回してく見てください。
早回しに便利なスピードスリーブビットホルダーの付属で付いてます。
スピードビットホルダーmフィンガービットホルダー、使用するビットを用意します。
片方の指でスピードビットホルダーのTOPEAK文字の入った黒い部分を持ちます。
片方の指で押さえながら、フィンガービットホルダーを回すことで早回しで作業が行えます。
指先で簡単にボルトを締めこむことができるフィンガービットホルダーも付属
自転車の正確なトルク管理を定期的に行うことで各パーツの耐久性を向上させます。
各部品が設計されたトルクで締結されることで、それぞれの部品が意図された性能を発揮し長寿命化が期待できます。
セルフメンテナンスのツールとして自分に合った「自転車トルク管理ツール」を選んで愛車をいつもベストな状態で快適なサイクルライフを楽しんでください。
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