小田原の自転車専門店

自転車チェーンの洗浄方法「ワコーズのクリーナーを使ったメンテナンス手順」

ワコーズ チェーンクリーナーとフォーミングマルチクリーナー

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自転車チェーン洗浄のおすすめ商品2本

自転車のパフォーマンスを最大限に引き出し、部品の寿命を延ばすためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

中でもチェーンは、自転車の駆動力を直接伝える重要なパーツであり、汚れや油分が蓄積すると効率が低下するだけでなく、摩耗も早まります。

自転車のチェーン洗浄は、部品の寿命を延ばすためにはパフォーマンスの向上と長寿命を維持するための重要なメンテナンス作業です。

そこで今回は、各分野のプロメカニック愛用のワコーズケミカル製品の中からコスナ店長も実際にチェーン洗浄時に愛用している「チェーンクリーナー」と「フォーミングマルチクリーナー」を使った効果的なチェーン洗浄方法を紹介します。

こちらのコスナブログ記事も参照してください。

自転車プロメカニックが実際に使っている「おすすめ自転車ケミカル商品WAKO’S(ワコーズ)7選」

ワコーズ チェーンクリーナーとフォーミングマルチクリーナー

ワコーズ・チェーンクリーナー

ワコーズのチェーンクリーナーは、強力な洗浄力を持ちながらも、金属やゴム、プラスチックなどの素材に優しい非乾燥タイプ生分解性洗浄スプレーです。

これにより、チェーンやスプロケットの汚れをしっかりと落としつつ、素材を傷めることなく使用できます。

また、防錆剤の配合により洗浄後のサビの発生を抑えます

 

ワコーズ・フォーミングマルチクリーナー

一方、フォーミングマルチクリーナーは弱アルカリ性洗浄スプレーで泡状で噴射されるため、汚れにしっかりと付着し、効果的に「泡の力」で汚れを浮かび上がらせ流します。

チェーンだけでなく、フレームや他のパーツにも使用可能で、さまざまな用途に対応できるのが特徴です。

泡が汚れを包み込み、浸透して汚れを浮き上がらせるため、特に細部の洗浄に適しています。

水洗いすることなく拭き上げるだけでスッキリ仕上がります。

 

チェーン洗浄前の準備

まず、チェーン洗浄のために必要な道具を準備しましょう。

  1. ワコーズ チェーンクリーナー
  2. ワコーズ フォーミングマルチクリーナー
  3. チェーン洗浄用ブラシ(専用ブラシや古い歯ブラシでも可)
  4. 使い古しの布またはウエス
  5. チェーンオイルまたは潤滑
  6. グローブ(手を汚さないため)
  7. 保護メガネ(クリーナーが目に入るのを防ぐため)

 

チェーン洗浄ステップ

以下は、ワコーズの製品を使用した具体的なチェーン洗浄のステップです。

ステップ1: 自転車のセットアップ

まず、自転車を安定した場所に置きます。ワークスタンドを使用することで、自転車の持ち上げが楽になり、作業がしやすくなります。ない場合は、壁に立てかけるか、裏返して置いても構いません。

ステップ2: チェーンの初期汚れ落とし

次に、チェーンに付着した大きな汚れや泥を先ずはウエス等を使用して拭き取りながら落とします。

ステップ3: チェーンの詳細洗浄

ワコーズ チェーンクリーナーでスプレー

 

チェーンクリーナーを使用してより頑固な汚れを落とします。

この時汚れが垂れますので、床が汚れないように布等を敷いてください。

チェーンクリーナー専用ブラシで汚れ落し

チェーンクリーナーをチェーン全体にスプレーし、専用のブラシまたは古い歯ブラシを使って、リンクの隙間やピンにこびりついた汚れを丁寧にこすり落とします。この際、汚れがひどい部分は追加でクリーナーをスプレーしてしっかりと汚れを除去します。

※ワンポイントアドバイス
ワコーズチェーンクリーナーには、専用ブラシが付属で付いてまがその毛の素材は「豚毛」なんです。

色々な素材で硬さなどテストをしたそうでその中で「豚毛」が一番最適だったようです。

硬すぎずしっかり汚れを落とすそうです。こだわってますね!

自転車チェーン汚れ

ブラッシング後は浮いた汚れを先ずはサッと拭き取ってください。

これだけでも結構汚れが落ちていますよね。

自転車スプロケットの隙間掃除

スプロケットも先程と同じようにチェーンクリーナーでスプレーしてブラッシングするか、ブラシにスプレーをしてこびりついた頑固な汚れを落としてください。

その後スプロケットの隙間に、布等の端を利用して隙間に入れて汚れをかき出すと!ご覧の通りビッシリ汚れが落ちてとれます。

ステップ4: チェーンのすすぎと乾燥

ワコーズ フォーミングマルチクリーナーで洗浄

チェーンの汚れが落ちたら、次にすすぎを行います。

清潔な布でチェーンを拭き取り、残ったクリーナーを取り除きます。

もし水で洗い流す場合は、水をかけた後に乾いた布で水分をよく拭き取ります。

その後、自然乾燥させるか、エアコンプレッサーで水分を飛ばします。完全に乾燥させることが重要です。

今回は、場所により水が使用出来ない所での作業にも役立つフォーミングマルチクリーナーを使用します。

フォーミングマルチクリーナーを使用して、チェーンの初期洗浄を行います。

クリーナーをチェーン全体に噴射し、汚れが浮き上がってくるまで数分間待ちます。

この間に、フレームやギアにもクリーナーをスプレーしておくと、他のパーツも同時に洗浄できます。

汚れが浮いてきたら、布で大まかな汚れを拭き取ります。

これを使えば水で洗い流さず細かな隙間にも泡状で汚れを落としますので簡単です。

最後に布等でしっかり汚れを拭き落として終了です。

チェーン洗浄後

自転車チェーン洗浄後

チェーンの汚れがしっかり落ちきれいになりました!

自転車スプロケット洗浄後

スプロケットも泥で詰まっていた隙間もキレイに汚れが落ちています!

ステップ5: チェーンへの潤滑油の塗布

チェーンが完全に乾燥したら、次に潤滑油を塗布します。

チェーンのリンク一つ一つにオイルを少量ずつ垂らし、全体に行き渡るようにペダルを逆回転させて馴染ませます。

潤滑油を塗布した後、余分な油を布で軽く拭き取ります。

過剰な油分は汚れを引き寄せる原因になるため、適度に拭き取ることがポイントです。

ステップ6: 仕上げ

最後に、チェーン全体をもう一度確認し、汚れや潤滑油がしっかりと馴染んでいるかを確認します。

スプロケットやチェーンリングもチェックし、必要に応じて再度クリーニングします。

洗浄作業が終わったら、チェーンが滑らかに動くかを確認するためにギアを変えてみて、異音がないかチェックしましょう。

更に脱脂したい方は、前回で説明しましたワコーズBC-9ブレーキ&パーツクリーナーを使用してください。

 

まとめ

ワコーズの「チェーンクリーナー」と「フォーミングマルチクリーナー」を使ったチェーン洗浄は、簡単かつ効果的に行えます。

定期的なチェーン洗浄は、自転車の性能を維持し、寿命を延ばすための重要なメンテナンス作業です。

今回チェーン周りの汚れ落し作業での紹介でしたが、ギヤクランク周りも同じように洗浄して更に前後の変速機などの洗浄にもおすすめです。

自分の自転車に合ったメンテナンスを心掛け、より快適なサイクリングを楽しみましょう。

また、場所により速乾タイプのBC-9ブレーキ&パーツクリーナーも使い分けすれば完璧ですよ!

そう、後変速機リアディレイラーの上下歯車にも汚れが付きますので手を挟まない様に気を付けて作業してください。

セフルメンテナンスが苦手な方やお忙しい場合などはプロにお任せください。

投稿者プロフィール

小砂恵三
小砂恵三コスナサイクル店長
宮田工業(現在:ミヤタサイクル)での研修を得て、インショップ形式の自転車店の店長に就任。その後家業を継ぎ自転車のメンテナンス、販売に従事して35年以上。
自転車専門資格として「自転車安全整備士」「自転車技士」「スポーツBAA PLUS」「自転車組立整備士」などを保有。
現在はコーダブルームやパナソニックといったスポーツ自転車から電動アシスト自転車までを幅広くカバーするサイクルショップ、コスナサイクルを運営。