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自転車のバルブは3種類!英式・仏式・米式の違いと特徴をチェック

自転車バルブ種類 米式・英式・仏式

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【保存版】自転車のバルブ(英式・仏式・米式)を徹底解説!違いや見分け方、用途まで詳しく紹介

自転車のタイヤには、空気を入れるための バルブ(口金) が付いています。一般的に使われるバルブは、以下の 3種類 です。

  1. 英式バルブ(ウッズバルブ)
  2. 仏式バルブ(フレンチバルブ)
  3. 米式バルブ(シュレーダーバルブ)

それぞれに 特徴や用途が異なる ため、「どのバルブが自分の自転車に使われているのか?」を知っておくと、空気入れの選び方やメンテナンスがスムーズになります。

この記事では、各バルブの特徴や 使われている自転車の種類、見分け方、メリット・デメリット を詳しく解説していきます!

 

1. 英式バルブ(ウッズバルブ)

自転車バルブ種類 英式バルブ

特徴

  • 日本国内では最も一般的なバルブ
  • 主に ママチャリ(シティサイクル)電動アシスト自転車(一部モデル除く)などに採用されています
  • 内部にゴムチューブ(虫ゴムとも呼ばれています。)があり、空気を入れると逆流を防ぐ構造

メリット

一般的な空気入れ(ママチャリ用)で空気を入れられる
安価で交換が簡単
特別な工具が不要

デメリット

高圧に対応できない(空気圧が不安定)
内部のゴムチューブが劣化すると空気漏れしやすい
微調整がしづらい

見分け方

  • 先端が 短く、丸みを帯びた形状
  • バルブの先端に キャップが付いていることが多い
  • 口金部分は太め

主に使われている自転車

ママチャリ(シティサイクル)
電動アシスト自転車(一部モデル除く)

英式(えいしき)バルブは、日本国内では一般自転車(ママチャリと呼ばれるモデル)から電動アシスト自転車など数多くのモデルに使用されていてる自転車バルブです。

 

2. 仏式バルブ(フレンチバルブ)

自転車バルブ種類 仏式(フレンチバルブ)

特徴

  • 主に ロードバイク・クロスバイク・一部のマウンテンバイク に採用
  • 高圧に耐えられる構造
  • 細長い形状 で、ネジを緩めて空気を入れる方式

メリット

高圧の空気を入れられる(空気圧管理がしやすい)
軽量で、スポーツバイク向き
空気漏れが少なく、メンテナンスしやすい

デメリット

専用の空気入れ(仏式対応ポンプ)が必要
バルブが繊細で折れやすい
操作に慣れが必要(ネジを開閉する必要がある)

見分け方

  • 細長い形状で、先端にネジがある
  • 空気を入れる前に、ネジを少し緩める必要がある
  • バルブの根元に固定用のナットが付いていることが多い

主に使われている自転車

ロードバイク
クロスバイク
一部のマウンテンバイク(軽量モデル)

例として、ロードバイクのタイヤ指定空気圧が7~8気圧ぐらいが多いですが、一般自転車の空気圧が3気圧、車のタイヤの空気圧が2.5気圧ぐらいとしたらいかに高圧なのかがお分かりだと思います。

 

3. 米式バルブ(シュレーダーバルブ)

自転車バルブ種類 米式(シュレッダーバルブ)

特徴

  • 自動車はオートバイのタイヤにも使われるバルブ
  • 一部の マウンテンバイク・BMXなど
  • 丈夫で空気入れがしやすい

メリット

耐久性が高く、壊れにくい
自動車やバイク用の空気入れも使える
空気圧調整がしやすい

デメリット

英式バルブ用の空気入れでは使えない(アダプターが必要)
英式・仏式よりも重量がある

見分け方

  • 太く、ゴツい形状
  • 自動車のタイヤのバルブと同じ形
  • 内部にバネが入っており、押すと空気が抜ける

主に使われている自転車

マウンテンバイク(MTB)
BMX

米式(べいしき)バルブは、車社会のアメリカが発祥でガソリンスタンドにあるポンプでも入れられるように車やオートバイなどと共通です。

アメリカで誕生した自転車、マウンテンバイクやビーチクルーザーなどに採用されているのも納得ですね。

特にマウンテンバイクなどで起伏の激しい道を走破する時など、路面コンディションによりエア量を微調整しやすいのも特長のひとつです。

 

4.自転車チューブバルブの呼び名について

自転車バルブ種類によって実は呼び名もそれぞれ色々あるんですよ!

英式(えいしき)バルブは、

ウッズバルブ、ダンロップバルブ(DV)、またはイングリッシュバルブ(EV)

仏式(ふつしき)バルブは、

フレンチバルブ(FV)、プレスタバルブ

米式(べいしき)バルブは、

シュレーダーーバルブ(Schrader valves)、アメリカンバルブ(AV)

 

自転車チューブバルブに適合したフロアポンプは?

英式バルブの一般自転車なら昔からあるフロアポンプが一番使いやすいです。また、スポーツバイクなどに採用されている仏式や米式バルブはメーター付きの専用ポンプをお使いください。スポーツバイク向けのフロアポンプは仏式・米式両方に対応したモデルがほとんどだと思います。購入の際は適合バルブの確認を忘れずに。

クロスバイクにおすすめ自転車ポンプ「サーファスFP200 AF-T3」

 

5. まとめ:自転車のバルブを知って快適なを自転車生活を!

自転車のバルブには 英式・仏式・米式の3種類 があります。それぞれの特性を理解し、自分の愛車に使われているバルブ口金を知ることで快適なライドが楽しめます!

最後にポイントをおさらい
ママチャリ、電動アシスト自転車 など→ 英式バルブ(ウッズバルブ)
ロードバイク・クロスバイク 、小径ミニベロなど→ 仏式バルブ(フレンチバルブ)
MTB・BMXなど → 米式バルブ(シュレーダーバルブ)

あなたの自転車に使われているバルブを確認し、適切な空気入れを用意しましょう!

こちらのコスナブログ記事も参照してください。

今さら聞けない正しい自転車空気の入れ方【一般自転車編】

投稿者プロフィール

小砂恵三
小砂恵三コスナサイクル店長
宮田工業(現在:ミヤタサイクル)での研修を得て、インショップ形式の自転車店の店長に就任。その後家業を継ぎ自転車のメンテナンス、販売に従事して35年以上。
自転車専門資格として「自転車安全整備士」「自転車技士」「スポーツBAA PLUS」「自転車組立整備士」などを保有。
現在はコーダブルームやパナソニックといったスポーツ自転車から電動アシスト自転車までを幅広くカバーするサイクルショップ、コスナサイクルを運営。