自転車のハブと呼ばれる部分は車輪の回転を左右するとても重要な場所です。
愛車を3年以上何もお手入れせずにそのまま乗り続けているとしたら・・・・・?
あなたの走りに影響を及ぼしているかもしれません!
このような症状が出る前に、早めに定期的に自転車前後ハブの分解洗浄グリスアップ作業をおすすめします。
お客様より、他店購入車の自転車前後ハブ分解洗浄グリスアップ作業のご依頼です。
車輪をフレームから取外し、先ずはフロントハブの回転具合の確認作業です。
ハブ軸が「ゴリゴリ」した感じでベアリングの締め付け調整が強すぎて回転が重いです。
コスナサイクルでは、組立作業時には商品性能を100%出すために工場出荷のままでなくハブ軸の回転具合の確認も行い微調整作業も行っています。
薄口スパナ工具2本を使用してフロントハブ軸ナットを緩め分解していきます。
分解してベアリングも取り外した状態のハブ内部です。
古く少し固まりかけた汚れたグリスがべっとりついています。
ハブ軸を分解して、ハブ軸シャフト、ベアリング、ベアリング受け皿など汚れていますね。
先ずは、汚れていたハブ軸シャフト、ベアリング、軸受けなどの部品を洗浄してきれいにします。
フロントハブ内部も洗浄して汚れを落としきれいになりました。
フロントハブにベアリングをセットして新しくグリスを塗布します。
ハブ軸シャフトにもサビ防止のためにグリスを薄く塗布しておきます。
スパナ工具2本を使用してハブ軸の調整作業です。
この作業簡単に見えますが奥が深い作業なんです。
このハブ軸の微調整ひとつで回転が全然変わりますから!
ネジを締めすぎるとハブ軸が重く感じるし、緩めすぎるとハブ軸に僅かなガタが出てしまいます。
また、クイックレリースレバーの締め付け具合でも微妙に感じが変わることもあります。
このギリギリの感覚を追い求めベストな状態にするのがプロの技です。
後輪のフリーハブは、最初に専用工具を使用してカセットスプロケット(ギヤ)を取り外します。
カセットスプロケット(ギヤ)を取り外したら、フリーとは反対側のハブ軸シャフトのナットを全て取外します。
ベアリング受けベアリングも取り外します。
フリー側からシャフトを引き抜きます。
フリーハブ内側もかなり古いグリスで汚れています。
フリーハブ内側も洗浄してきれいになりました。
汚れていた後輪ハブ軸シャフト、ベアリング等も綺麗に洗浄。
フリーハブ側にベアリングをセットしてグリス塗布
同じく後輪フリーハブ反対側にベアリングをセットしてグリス塗布作業。
最後に、フロントハブの作業と同じようにハブ軸調整を行いこれで自転車前後ハブの分解洗浄グリスアップ作業の完了です。
最後完成した写真を撮るのを忘れてしまいました。
修理完了後の納車ご来店時にグリスアップ後の車輪をオーナー様ご自身で回して確認し回転の軽さの違いに驚いていました!
M様ありがとうございました。