小田原の自転車専門店

24インチ自転車はどのような人に向いているのか

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一般車の購入の際に、代表的な自転車タイヤのサイズとして24インチ、26インチ、27インチという種類があります。

いずれもタイヤサイズに合わせてフレームが少し小ぶりになっていたりして、身長が低い人は24インチ、大きい人は27インチという区分けで販売されていることも多いようです。

この自転車サイズの選び方は、間違いではありません。

メーカーのカタログにも適応身長が記載されているものもあり、やはり24インチよりも27インチのほうが身長が大きい人への適応が書かれています。

しかし、実は自転車のタイヤ、ではなく、フレーム形状にも種類がいくつもあり、製造メーカーによってそれぞれの寸法がちがうのです。

そのため自転車のサドルに座った状態の高さ、最低地上高が同じ24インチの自転車であってもメーカーやモデルによって異なります。

そもそも、自転車のサドルは高さを調整できるようになっており、26インチと24インチの間でほとんど最低地上高が変わらないものもあります。

 

サドルの高さ調整は限界値が設定されているので、その位置を超えないように注意する必要はありますが、メーカーのモデルによってはほとんど変わらない程度に調整もできます。

つまり、身長のみで自転車のサイズを選ぶというのは、あまり効率的ではありません。

では、24インチの自転車はどのような人に向いているのか、これまでの長い自転車修理の経験から解説しますね。

タイヤの小回りで選ぶ

自転車の方向転換は、止まっている状態ではかなり力を必要とします。

実際の走行中の方向転換はタイヤが回転し、その回転の方向をハンドルで操作してあげることで行えます。

方向転換するにはある程度タイヤが回る必要がありますが、タイヤサイズが小さいほうがタイヤの回る距離が短いため小回りが効くのです。

よく、身長が低く大きい自転車だと安定性が不安だからと24インチを希望されるお客さまもいらっしゃいますが、実際に試乗されると26インチを選ばれる方も少なくありません。

26インチはタイヤサイズが大きい分方向転換にある程度の距離が必要になるため「まっすぐ走る」という場合の安定性が24インチに比べて高くなります。

24インチ、もしくは折りたたみ自転車の20インチなどは、乗ったことのある方は分かると思いますが走り出しなどは右に左にタイヤが動くため、それを制御して走り出し、しばらくすると安定して直線走行できるという構造になっています。

スポーツ自転車なども、あまり小さいタイヤサイズはみかけませんよね。これは直線走行の安定性の高いタイヤでなくては、ペダルを漕いで発生させた推進力をまっすぐ伝えにくくなるからです。

そのため、24インチの自転車ほうが、26インチよりも腕の力を必要とします。

そのため、小回り性能が低い、安定して走れる自転車であれば、26インチという選択肢も視野に入れてみて下さい。

車体重量で考える

ほとんどの自転車で、特に車体の重量を感じるのが駐輪時です。

スタンド搭載車の場合、一本スタンドであれば足でスタンドを降ろすだけですが、一般車によく搭載される両立スタンドの場合は、少しだけではありますが地力で自転車を持ち上げる必要があります。

スタンドをテコにして持ち上げるために、単純に重量を筋力で持ち上げることはありませんが、これがご年配の方にはかなりの重労働のようです。

そして、26インチ、27インチ、というタイヤサイズの大きい車両よりも、24インチのほうが総じて車体重量は軽くなります。

そのため、安定性はいいけれど、両立スタンドを上げようと思ったら動かすのが大変、という場合は24インチのほうがのちのち楽になります。

なにせ、なにもしなければ年齢によって筋力が減ることはあっても、増えることはありません。

今、よりも数年後を念頭に検討してみてください。

まとめ

実は、24インチだからこそという総体的なメリットはあまり多くありません。

24インチか、26、27インチかという比較に必要なのは搭乗者の方の感覚です。

腕の長さや座高、筋力などにより、漕ぎやすい、漕ぎにくいという違いがあります。

そのため、身長が低いから24インチ、ではなく、まずは26インチも試しにまたがってみて、感覚が合えば、という基準で検討してみてください。

また、自転車のハンドル角度、ハンドル高さ、サドル高さはかなりの幅で調整できます

購入後にフィッティングさせる作業が必要になるので、こういった調整をしてくれるお店で選んでいただいたほうが、サイズについても相談できます。

当店にお持ち込みの自転車でも、調整がされていないために乗りづらい、と話されるお客さまが一定数いらっしゃいます。

自転車は、購入する時よりも購入した後のほうが自転車屋さんとの付き合いが長くなります。

そんなことも、念頭に置いてみてくださいね。

 

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