この記事は、2025年4月23日に最新情報を追記・更新しました。
【子供自転車の補助輪の外し方&両立スタンドの取り付け完全ガイド】初心者でも失敗しない手順とは?について反映しています。
お子さまが自転車に乗れるようになる瞬間は、親にとっても一大イベントですよね。特に「補助輪を外すタイミング」と「スタンドの取り付け方」で悩まれる方は多いものです。
お子さまもだんだん自転車に慣れてきて補助輪が無くても乗れるようになると、補助輪が邪魔をしてガチャガチャ地面に当たる音がして逆にバランスとりながら走行するのに負担がかかったりします。
そこで、次のステップとして補助輪を外してあげることで自分自身のバランスでスムーズに走行できるようになり駐輪する時のために外した補助輪に変わりスタンドに交換してあげるといいと思います。
この記事では、コスナサイクルでの豊富な経験をもとに、子供用自転車の「補助輪の外し方」と「両立スタンドの正しい取り付け方」を初心者でもわかりやすく解説します。さらに、安全性と乗りやすさを倍増させるプロのアドバイスも盛り込んでいます。
補助輪を外す時期に「正解」はありませんが、目安として以下のようなポイントがあります
補助輪を外す=卒業ではなく、「本人が怖がらずにやってみたい!」と思ったときがベストタイミングです。
多くの子供自転車後輪のナットサイズは15㎜ですので、このサイズに合ったソケットレンチがあればおすすめです。
しかし、なかにはこのサイズ以外のナットサイズを使用している場合もありますので、ご自身で作業を行う前に先ずはお子さまの自転車のナットサイズを確認してください。
マイナスドライバーもあると便利です。
後輪ナットに保護キャップを被せてあるモデルもありますので、その時キャップを取り外すときに使用します。
※ナットの取り外し取付作業をなかにはモンキーレンチ工具を使用される方もいらっしゃるようですが使い方を誤るとナットの角をなめてしまいがちですので、ご自身で作業を行うときは自己責任のもと慎重に作業を行ってください。
不安な方はプロに任せたほうが安心ですよ。
補助輪付きこども自転車を作業がしやすい場所に移動します。
※取り外した部品は、再度使う可能性がある場合は保管しておいてください。
左右の保護キャップをマイナスドライバーの先を使って取り外します。
車軸のワッシャーと保護キャップの隙間にマイナスドライバーを入れ押し広げるような感じで。
手を滑らせてケガをしないように注意してください。
それでも固くて取り外しが難しい時は、プライヤー等の工具を使い外してください。
但し、プライヤーの歯形の跡が保護キャップに残ります。
保護キャップを取り外した状態です。
15mmソケットレンチ工具を使用してナットを緩めます。
ナットを緩める向きは反時計方向に回します。
ドロヨケステーを取り外し、片側の補助輪が外れたら、反対側の補助輪も同じように取り外します。
これで、子供自転車補助輪外しは終了です。
両輪でしっかり自転車を支えるタイプのスタンドで、特に小さなお子さまが使用する自転車には転倒防止のためにおすすめです。
駐輪時の安定性が非常に高い
自転車が倒れてケガをするリスクが減る
地面が多少斜めでも安定して止められる
車体のサイズ(インチ)に合った両立スタンドを選びましょう。
例:16インチの子供車 → 16インチ対応の両立スタンド
スパナやレンチ(15mmが一般的)
お子さまの自転車に合ったサイズの両立スタンドを用意します。
サイズが分からないときは、タイヤサイズで確認を。
こちらのコスナサイクルブログ記事を参照してください。
補助輪を取り外した状態の自転車は不安定になりまので、両立スタンドを取り付ける前に自分の両ももで後輪タイヤを挟み込むようにして自転車を安定させるのもひとつの方法です。
両立てスタンドを手で押し広げながら片側を後輪車軸にはめます。
この時、スタンドは必ず車体の一番奥に。
子供自転車によっては、補助輪を取り外した時に更に内側に薄いナットで固定されているものもあります。
このような場合も、薄いナットも必ず取り外してからスタンドをはめてください。
薄いナットが付いたままの状態でスタンドを取り付けますと、フレームにしっかり固定できず危険ですので必ずスタンドはフレームの一番奥にはめてからナットで固定してください。
両立スタンドのもう片側も押し広げながら車体に確実にはめこみます。
取り付けるときはスタンドロックが左側にくるようにします。
次に、左右のドロヨケステー(ドロヨケを支えている棒のようなもの)を車軸に通します。
補助輪取り外した時に使用していたワッシャーを入れます。
ワッシャーに溝が切ってある方を内側にして入れてください。
両方に溝が切ってある場合はどちらの向きでもかまいません。
スタンド→ドロヨケステー→ワッシャー→ナットの順番で入れ、最初は手で軽く時計方向に回してねじ込みます。
15mmボックスレンチを使用してナットを締めて両立スタンドを固定します。
ナットを締めこむ時は片側だけ強く締めこまず左右交互に行います。
最後にナットに保護キャップを被せれば、両立スタンドの取付終了です。
取り付けた両立スタンドがしっかり固定できスタンドが正しく作動するか確認をします。
両立スタンドの左側にはスタンドのロックが付いてます。
駐輪時には必ずスタンドロックを画像のように前側に倒してロックをしてください。
ロックをぜずに駐輪していますとスタンドが場合によっては何かの拍子で跳ね上がり自転車が動き出してしまいとても危険です。
乗車する時は、両立スタンドのロックを解除(ロックを後ろ側にする)します。
スタンドを足で跳ね上げてください。
両立スタンドを立てるときはこの動作の逆順で行ってください。
お子さんにとって、バランスの取り方に慣れるまでが一番の山場です。以下のステップがおすすめです。
自転車をストライダーのように使い、バランス感覚を養います。
お子さまの自転車のサドル後部を持ち支えながらお子さまの走行バランス練習を支えてあげる。
ワンポイントアドバイス:
お子さまの目線は走行中につい下がり気味になりがちですので、走行方向の前をしっかり見て走行練習するようにしてください。
自転車に乗るときの「高さ」は、乗りやすさと安全性に直結します。
お子さまの成長に合わせサドルの高さやハンドルの高さを調整するだけで更に乗りやすさ倍増しますので是非調整してあげてください。
以下のコスナサイクルブログ記事で詳しく紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください
子供用自転車ハンドルとサドル高さ調整で乗りやすさ倍増
同じ自転車でも、最終組立て整備の丁寧さで乗り心地や寿命が変わります。
以下のコスナサイクルブログ記事で詳しく紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。
同じ子供自転車でもショップでの最終組み立て作業で乗りやすさに差が出るって知ってましたか
Q. 補助輪を外してすぐに乗れる子はいますか?
A. はい、います。ただし、個人差があるため、無理せずお子さんのペースを尊重しましょう。
Q. 両立スタンドの代わりに片足スタンドでも大丈夫ですか?
A. 基本的には可能ですが、安定性が大きく異なるため、小さなお子さまには両立スタンドがおすすめです。
お子さまの自転車練習は、最初の一歩がとても大切です。「補助輪の外し方」と「正しい両立スタンドの取り付け方」を押さえて、安全で楽しい自転車ライフを送りましょう。
迷ったときは、ぜひプロのいる自転車専門店に相談してください。
コスナサイクルでは、組立てからメンテナンスまでしっかりサポートいたします。