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自転車タイヤサイズの見方・選び方を完全解説|初心者にもわかる一覧付き

自転車タイヤサイズ見方 700×28C

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目次

自転車タイヤサイズがわからず困っていませんか?【初心者も安心】

この記事は、2025年7月2日に最新情報に追記、更新しました。
「自転車タイヤサイズの見方・選び方を完全解説|初心者にもわかる一覧付き」関する情報を反映しています。

自転車のタイヤサイズ表示は、一見すると複雑でわかりにくいですよね。
「700Cって何?」「自分の自転車にはどのサイズが合うの?」といった疑問は、多くの初心者が抱える悩みです。

この記事では、タイヤサイズの基本的な見方から選び方までを初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説します。
さらに、よく使われるタイヤサイズの一覧表や、「700C」などの専門用語の意味も解説。

これを読めば、あなたにぴったりのタイヤが見つかり、安心して自転車ライフを楽しめますよ!

自転車タイヤサイズの基本的な見方

タイヤサイズの表記方法(インチとミリメートルの違い)

自転車のタイヤサイズは「インチ(inch)」と「ミリメートル(mm)」の2種類の表記方法があります。

例えば「700×28C」という表記は、タイヤの外径が約700mmで幅が28mmの意味です。
一方、「26インチ」は、マウンテンバイク(MTB)で使われるほか、シティサイクル(ママチャリ)や電動アシスト自転車(ショッピングモデル)にも採用されているサイズで、外径は約559mmとなります。

この2つの表記は混同しやすいですが、それぞれの特徴を理解することで、適切なタイヤ選びがぐっと楽になります。

タイヤサイズ表示の読み方のポイント|数字だけでは適合しないことも!

自転車のタイヤサイズ表示は「数字が同じでも互換性がない」ことがあり、初心者が最も間違えやすいポイントの一つです。
ここでは、代表的なタイヤサイズ表記の見方と、適合性の注意点について詳しく解説します。

また、タイヤのサイズ表示には、外径・幅・ビードの形状などが含まれています。
サイズの数字だけでなく、記号(例:C、Bなど)にも意味があるので、しっかり覚えておきましょう。

タイヤサイズ表記(インチ)には主に2種類ある

● インチ表記(例:26×1.95)

  • 最もよく使われる表記方法で、「タイヤの外径(インチ) × 幅(インチ)」の意味です。
  • 26×1.95=外径約26インチ、タイヤ幅1.95インチ
  • 主にマウンテンバイク用タイヤで使われます

ワンポイントアドバイス:1インチは25.4mmです。
例えば26×1.95サイズの場合、タイヤ幅1.95インチをmm換算しますと49.53mmです。すなわちこのタイヤ幅は約50mmとなります。

● 英式インチ表記(例:26×1 3/8)

  • こちらも「26インチ」と書かれていますが、リム径(タイヤのはまる部分の内径)が異なるため、互換性がありません。
  • 26×1 3/8は主に**ママチャリ(シティサイクル)や電動アシスト自転車(ショッピングタイプ)**で使われる表記です。

同じ「26インチ」でも、26×1.95と26×1 3/8は別物です!

ETRTO(エトルト)規格表記で正確に確認しよう

タイヤサイズの適合を間違えないためには、**ETRTO(エトルト)規格**によるリム径とタイヤ幅の確認が一番確実です。
同じ「26インチ」でも、リム径が異なれば互換性がありません。以下の例をご覧ください。

🔍 ETRTO(エトルト)規格とは?タイヤサイズを正確に確認する方法

自転車のタイヤサイズを選ぶ際にもっとも信頼できるのが、ETRTO(エトルト)規格です。
これは、**European Tyre and Rim Technical Organisation(欧州タイヤ・リム技術機構)**が定めた国際的な規格で、ISO規格と同じ意味で使われます。

表記の見方:32-622 は「700×32C」と同じサイズ

例えばタイヤに「32-622」と記載されていた場合、これは以下の意味になります:

  • 32:タイヤの幅(mm)
  • 622:リムの直径(mm)

➡ このサイズは、一般的な表記で言う「700×32C」と同じです。

代表的なタイヤサイズ一覧(早見表付き)

700Cタイヤとは?特徴と用途

700Cはロードバイクやクロスバイクに多く使われる標準的なサイズです。
細くて軽量なため、スピードを重視する乗り方に適しています。

26インチタイヤの特徴

26インチは、マウンテンバイクをはじめ、シティサイクル(ママチャリ)や一部の電動アシスト自転車(ショッピングモデル)にも多く採用されています。
安定性に優れており、オフロード走行だけでなく、日常の買い物や通勤などにも適した汎用性の高いサイズです。

タイヤサイズ早見表

🚲700C

  • タイヤ外径:約622mm
  • 主な用途:ロードバイク、クロスバイク
  • 特徴:軽量で速度重視向け。舗装路を速く快適に走りたい方におすすめ。

🚲26×1.95(MTB用)

  • タイヤ外径:約559mm(ETRTO表記:559-50)
  • 主な用途:マウンテンバイク(MTB)
  • 特徴:幅が広くクッション性が高い。オフロードや段差が多い道でも安定して走れる。

🚲26×1 3/8(英式・シティサイクル用)

  • タイヤ外径:約590mm(ETRTO表記:590-37)
  • 主な用途:ママチャリ(シティサイクル)、電動アシスト自転車(ショッピングタイプ)
  • 特徴:舗装路や街乗りに適した設計。同じ「26インチ」でもMTB用の26×1.95とは互換性がありません!

🔴要注意:26インチと表記されていても、リム径が異なると交換できません。必ずETRTO表記で確認しましょう。

🚲27.5インチ(650B)

  • タイヤ外径:約584mm
  • 主な用途:マウンテンバイク
  • 特徴:26インチと29インチの中間。操作性と安定性のバランスが良く、街乗りにも山道にも対応可能。

💡補足メモ

  • ETRTO(エトルト)規格は、**「リム径(mm)−タイヤ幅(mm)」**で構成されています。
  • サイズ選びに迷ったら、今使っているタイヤの側面の刻印をチェックしましょう。
  • 不安な場合は、お近くの自転車専門店へご相談ください。

主なサイズ規格の違いと特徴

  • インチ表記は、日本のシティサイクルやMTBで多く見られます。
  • ETRTO規格は、ヨーロッパを中心に使われる世界標準。正確で、タイヤ・リムの適合確認に便利。
  • 700Cサイズ表記は、ロードバイクやクロスバイクなどに採用されます。

自転車の種類別!よく使われるタイヤサイズ

🚲シティサイクル(ママチャリ)

  • 代表サイズ
     26×1 3/8(ETRTO:37-590)
     27×1 3/8(ETRTO:37-630)
  • 特徴
     舗装路中心の街乗り向け。カゴ付きが多く、安定性重視。
  • 備考
     英式バルブ採用が多い。サイズ互換性に注意が必要。

🔋 電動アシスト自転車

  • 代表サイズ
     26×1 1/2(ETRTO:40-584)
     20×1.95(ETRTO:50-406)など(小径タイプ含む)
  • 特徴
     タイヤは太めで耐荷重重視。スリップしにくいトレッドパターン。
  • 備考
     専用タイヤの指定があるモデルも。純正推奨サイズの確認を。

🚲 クロスバイク

  • 代表サイズ
     700×28C/700×32C(ETRTO:28-622/32-622)
  • 特徴
     舗装路に強く、スピードと快適性のバランス◎
  • 備考
     タイヤ幅を用途に応じて変更可能。通勤通学でも人気。

🛞 マウンテンバイク(MTB)

  • 代表サイズ
     26×1.95(ETRTO:50-559)
     27.5インチ=650B(ETRTO:584-50 など)
     29インチ(ETRTO:622-57 など)
  • 特徴
     太め&ゴツゴツのブロックタイヤ。段差や悪路に強い。
  • 備考
     ホイールサイズによる違いあり。26→27.5→29でトレンド変化中。

🏁 ロードバイク

  • 代表サイズ
     700×23C/25C/28C(ETRTO:23-622/25-622/28-622)
  • 特徴
     細く軽量。スピード重視で舗装路に特化。
  • 備考
     最近は25〜28Cが主流。チューブレス対応タイヤも増加。

🧳 ミニベロ(小径車)

  • 代表サイズ
     20×1.50(ETRTO:40-406)
     20×1 3/8(ETRTO:37-451)
  • 特徴
     小回りが利き、持ち運びやすい。折りたたみ車もこのジャンル。
  • 備考
     406と451は互換性なし。ETRTOを要確認!

🚲 子ども用自転車

  • 代表サイズ
     12インチ/14インチ/16インチ/18インチ/20インチ
  • 特徴
     成長に合わせたサイズ展開。補助輪付きが多い。
  • 備考
     インチ表記中心で、モデルにより微妙にサイズが異なることも。

タイヤサイズの選び方ガイド

「今使っているタイヤの側面を確認」

タイヤのサイドウォール(側面)には、必ずサイズ表記があります。
「26×1.95」や「700×28C」などの表記のほかに、「ETRTO表記」も小さく刻印されていることがあるので、交換前に必ず確認しましょう。

もし見つからない場合は、自転車の取扱説明書やメーカーサイトも確認しましょう。

🔧 間違ったサイズを装着すると…

  • ホイールにタイヤがはまらない
  • ブレーキと干渉する
  • 走行中にタイヤが外れる危険も!

用途別おすすめタイヤサイズ(街乗り、通勤、クロスバイクなど)

  • 街乗り・通勤用:700Cや26インチの標準サイズが使いやすくおすすめ。
  • クロスバイク:700Cが主流で、走行速度と安定性のバランスが良い。
  • マウンテンバイク:26インチや27.5インチが多く、悪路での走破性が高い。

タイヤ交換の際の注意点

  • サイズが一致しないとホイールに装着できない
  • チューブのサイズもタイヤに合わせる
  • ブレーキのタイプやフレームとの干渉にも注意
  • スポーツバイクなどはフレームやブレーキアーチ本体とのタイヤクリアランスの確認も忘れずに。
  • 小径モデルはインチ分数表示(例:28-451表記の20×1-1/8)とインチ小数点表示(例:32-406表記の20×1.25HE )がありますが同じ20インチでも互換性はありませんので注意してください。

自転車タイヤサイズの見方(画像で説明)

それでは実際に画像を使って各タイヤサイズの見方を解説していきます。

1.インチ分数での表示

自転車タイヤサイズ見方 26×13/8

自転車のタイヤサイズを確認するには、自転車のタイヤサイドに刻印されていますのでこちらを見てください。

例:37-590 26×1 3/8と表記されています。

前の数字37-590は「ETRTO(エトルト)」と言う規格表示です。

後の数字26×1 3/8は、一般的な呼び名26インチでシティサイクルやママチャリ、電動アシスト自転車などに使わているサイズです。

自転車タイヤサイズ見方 27×1 3/8

例:27×1 3/8 37-630

前の数字:27×1 3/8はこちらは一般的な呼び名27インチでシティサイクルやママチャリなどに使わています。

後の数字:37-630これも「ETRTO(エトルト)」の規格表示です。

2.インチ少数での表示

自転車タイヤサイズ見方 20×1.75

例:47-406 20×1.75

前の数字:47-406は「ETRTO(エトルト)」規格表示

後の数字:20×1.75は、20インチの1.75サイズを表示しています。

3.ミリ(mm)での表示

自転車タイヤサイズ見方 700×28C

例:28-622 700×28C

前の数字28-622は、「ETRTO(エトルト)」規格表示です。

後の数字700×28Cは、700Cは呼び名で28Cとはタイヤ幅(28mm)を意味しています。

自転車タイヤサイズ見方 タイヤの幅計測

実際に、ノギスを使用して計測しますと若干数値が小さく26.50mmぐらいです。タイヤにより表記サイズと実測サイズが異なる場合もあります。また、近年リムの内側サイズのワイド化により各メーカーのタイヤ表記も新ETRTOサイズ表記に変更されているモデルもあります。

自転車タイヤサイズ見方 700×25C

例:25-622 700×25C

前の数字:25-622は「ETRTO(エトルト)」規格表示です。

後の数字:700×25Cは、700Cno呼び名で、25Cはタイヤ幅(25mm)を意味します。

上の2つとも同じ700Cの呼び名で互換性はありますが、タイヤの幅が28mmと25mmで違いますので、ご使用のリムサイズに適合するか、リムメーカー推奨タイヤの範囲内かの確認、フレームやブレーキとのタイヤクリアランスなどの事前に必ず確認を行ってください。

 4.小径20インチモデル2つのサイズについて

自転車タイヤサイズ見方 20インチ406サイズ

間違いやすいサイズなのが20インチの小径モデルです。

20インチの中の折り畳みモデルやミニベロと言ったモデルには現在2つの表示モデルがあります。

例:40-406 20×1.50

前の数字:40-406は「ETRTO(エトルト)」規格表示で「40」の数字はタイヤ幅をさしていますのでこの場合は40mmとなります。

406の数字は406サイズを表しています。

後の数字;20×1.50はタイヤサイズ20インチで1.50少数インチはタイヤ幅を意味します。

1インチをmm換算しますと25.4mmですので、この場合1.50インチは38.1mmを意味します。

自転車タイヤサイズ見方 20インチ451サイズ

例:20×1.1 28-451

前の数字:20×1.1はタイヤサイズ20インチで1・1小数点インチはタイヤ幅を表しています。

1インチを先程と同じくミリ(mm)換算しますと約28mmとなります。

後の数字:28-451は「ETRTO(エトルト)」規格表示です。

28の数字はタイヤ幅をさしていますので28mmとなります。

451の数字はタイヤサイズ451サイズを表しています。

※小径モデルの20インチは特に、ETRTO(エトルト)サイズが重要になります。

それと、同じ20インチでもETRTO(エトルト)規格表示の406と451サイズでは互換性はありませんので注意してください

タイヤサイズ451と406の違い

KHS F-20R 

タイヤサイズ径は同じ20インチでも451と406サイズでは451サイズの方がタイヤ径が大きくなりますでの走行感も違ってきます。

KHS451サイズの20インチの折り畳み方はこちらコスナブログ記事で紹介していますので参照してください。

初心者必見!KHS F-20R折りたたみ方

ダホン ボードウォークD7

DAHON406サイズの20インチの折り畳み方は、こちらコスナブログ記事で紹介していますので参照してください。

初心者必見!ダホン折り畳み自転車の折り畳み方6. タイヤ交換の際の注意点

よくある疑問Q&A

Q1. 同じ「26インチ」でも合わないことがあるって本当?

A:
はい、これはとても重要なポイントです。
「26インチ」という表記でも、タイヤのリム径が異なる場合があり、互換性がありません。

例えば:

  • 26×1 3/8(リム径590mm) → 主にシティサイクルや電動アシスト車に使用
  • 26×1.95(リム径559mm) → 主にマウンテンバイクに使用

見た目は似ていますが、リム径の違いにより装着不可です。
➡ **ETRTO規格表記**確認するのが安全です。


Q2. 「700C」と「29インチ」は同じですか?違いは?

A:
ほぼ同じリム径(622mm)ですが、用途やタイヤ幅に違いがあります。

  • 700C:ロード・クロスバイク向け
  • 29インチ:主にMTB向けで、太めのタイヤが装着されているのが一般的です。

Q3. タイヤ幅はどのくらいが適切ですか?

A:
乗り方や用途により異なります。

  • 通勤・街乗り:28〜35mm程度
  • 悪路や荷物を積む用途:40mm以上の幅広タイヤがおすすめです。
  • フレームクリアランスの確認は重要です。

Q4. タイヤサイズを間違えたらどうなりますか?

A:
サイズが合わないと、次のようなトラブルが起こる可能性があります。

  • タイヤがホイールに入らない
  • フレームに干渉する
  • 走行中に外れる恐れがある

必ず今装着されているタイヤの側面を確認しましょう。

🔗 タイヤ交換前に知っておきたい!関連記事はこちら

自転車のタイヤサイズを正しく選んだあとは、実際の交換や、長く安心して乗るための知識も大切です。
以下のコスナブログ記事では、パンクの原因や予防法、バルブの違い、チューブの選び方などを詳しく解説しています。
サイズ確認と合わせて、ぜひチェックしてみてください!

📝 こんな疑問も解決できます!

  • どのサイズのチューブを買えばいい?
  • 今のタイヤ、そろそろ交換した方がいい?
  • 電動アシスト車や子ども車も同じ?

→ そんなお悩みに答える記事ばかりなので、この機会にぜひ読んでみてください。

✅ 関連おすすめ記事一覧

📝 まとめ

自転車のタイヤサイズは、「26インチ」「700C」などの表記だけを見ると簡単そうに見えますが、実は同じインチでもリム径や幅が異なり、互換性がないケースが少なくありません。とくに、シティサイクルとマウンテンバイクの26インチの違いや、20インチタイヤのETRTO 406と451の違いなどは、見た目だけでは判断が難しく、誤って購入すると装着できないトラブルにもつながります。

そんなときに頼りになるのが、ETRTO(エトルト)規格です。これは国際的に統一されたタイヤとリムの規格で、「幅とリム径」を数値で正確に把握できるため、サイズ選びに迷ったときの信頼できる判断基準になります。交換時には、必ずタイヤの側面に刻印されているETRTO表記を確認することが大切です。

タイヤサイズ選びは、安全性や快適性を左右する重要なポイントです。この記事を参考に、あなたの自転車にぴったり合ったタイヤサイズを正しく選び、安心・快適なサイクルライフを楽しんでくださいね。

今後も、皆様のサイクルライフをサポートするための情報を、これまでに公開した約600記事以上とともにコスナサイクル公式サイトにて随時発信してまいります。

 

投稿者プロフィール

小砂恵三
小砂恵三コスナサイクル店長
宮田工業(現在:ミヤタサイクル)での研修を得て、インショップ形式の自転車店の店長に就任。その後家業を継ぎ自転車のメンテナンス、販売に従事して35年以上。
自転車専門資格として「自転車安全整備士」「自転車技士」「スポーツBAA PLUS」「自転車組立整備士」「BAAアドバイザー」などを保有。
現在はコーダブルームやパナソニックといったライトスポーツ自転車から電動アシスト自転車までを幅広くカバーするサイクルショップ、コスナサイクルを運営。