とても大事にされているオーナー様より約30年前のマウンテンバイクのオーバーホールのご依頼をいただきました。
1台は、当店ホームページのコスナブログ記事をご覧になり神奈川県藤沢市から当店のあります小田原までお越しくださいました。
2台とも偶然にも当時国産マウンテンバイクで有名なARAYA Muddy FOX(マディ フォックス)モデルでした。
それでは、それぞれコスナのオーバーホール作業にて約30年の自転車を蘇らせたいと思います。
先ずは、全体の部品の状態を確認します。
ケーブル関係は全て交換、タイヤチューブも経年劣化していますので交換します。
フロントフォークを取り外しフレームヘッド部分の確認すると、古い汚れたグリスがべっとり。
ヘッドパーツ部分も外し各部パーツを洗浄しサビや汚れを落としきれいにしました。
ベアリングをヘッドにセットしてグリスアップしこれでヘッドの回転部分もスムーズになります。
フロントハブを分解してハブ内部を確認、古いグリスがべっとり付いています。
フロントハブの各パーツも洗浄潤滑してきれいに。
ベアリングをフロントハブ内部にセットしてグリスアップします。
今回の作業に合わせリアホイール交換の依頼も、オーナー様所有の当時使用していたリムと同じもの(ARAYA RM-20アルマイト処理)を使い、手組みにてホイールを組立していきます。
もちろん、後輪フリーハブも分解洗浄してきれいにし磨き上げ光沢も出しました。
ホイール手組み作業には、先代から使い続けている振れ取り台ですが、これが一番使いやすいんです!
ホイールセンターを確認するセンターケージ、スポーク1本1本のテンションを計るテンションメーター、スポークのネジ部に使うニップル回し工具、それぞれを使い手組にてホイールを組み上げて仕上げます。
リアディレイラー本体も流石に長い年月の経過で全体的にくすみ光沢が消えてますね。
リアディレイラー本体をフレームから取り外しこれから分解していきます。
リアディレイラーを分解し各部品を洗浄し頑固な汚れを落とし、リアディレイラー本体は磨き上げました。
リアディレイラー本体も光沢が出てきれいになりました。
フロントギアクランクをフレームから取り外します。
フロントチェーンリグ部分を全て分解し、洗浄、ネジ部のサビを落としてきれいにしてからクランク部分のくすみも磨き光沢を出します。
ボトムブラケット部分も分解してベアリングリテーナー、シャフトなど洗浄潤滑して古いグリスの汚れもスッキリおとしました。
頑固な汚れが付着しています。
カセットスプロケットも全て分解して、ギア1枚1枚を洗浄してきれいに仕上げます。
フレームから汚れたカンチブレーキ本体を取り外します。
カンチブレーキ本体の全て分解して、各パーツを洗浄し汚れを落とし、アルミ部分のカンチブレーキ本体は磨き上げ光沢を出します。
フロントディレイラーを取り外し洗浄した画像を撮り忘れました。
きれいに仕上げてたフロントディレイラーです。
サムシフターシフトレバーも左右それぞれ分解して洗浄し汚れを落としきれいに仕上げました。
ブレーキレバーもフレームから取り外し汚れを落としきれいに。
ハンドルステムも分解して洗浄潤滑作業を行いきれいに。
タイヤは当時の雰囲気を出すためにパナレーサーのリッジラインに交換しました。
チェーンも洗浄してきれいにして注油を行い滑らかな回転に。
フレーム本体も汚れを落とし、最後にワックスコートで光沢を出します。
Muddy FOXのロゴが輝いて見えます!
ARAYAのヘッドマークも輝きを戻しました。
約30年前のマウンテンバイク・アラヤ「Muddy FOX」のコスナのオーバーホール作業にてピカピカになって蘇りました。
続いて、もう1台約30年前のマウンテンバイクのオーバーホール作業をご紹介していきます。
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投稿者プロフィール
自転車専門資格として「自転車安全整備士」「自転車技士」「スポーツBAA PLUS」「自転車組立整備士」などを保有。
現在はコーダブルームやパナソニックといったスポーツ自転車から電動アシスト自転車までを幅広くカバーするサイクルショップ、コスナサイクルを運営。最新の投稿