小田原の自転車専門店

電動アシスト自転車バッテリーの外し方と取り付け方|初心者向け完全ガイド

パナソニック電動アシスト自転車ビビDXバッテリー取り外し下を支える

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はじめに

この記事は、2025年4月13日に最新情報を追記・更新しました。
【電動アシスト自転車バッテリーの外し方と取り付け方|初心者向け完全ガイド】について反映しています。

電動アシスト自転車の普及とともに、「バッテリーの外し方がわからない」「入れ方にコツはあるの?」といった声を他店販売車や他の修理依頼時などに聞くことがあります。
実は、バッテリーの脱着方法を誤ると、端子の接触不良を起こすリスクや走行時に振動でバッテリーを落下させてしまう可能もあり危険です。この記事では、パナソニック電動アシスト自転車について自転車販売・整備のプロが教える安全で確実なバッテリーの扱い方を分かりやすく解説します。

1. 電動アシスト自転車のバッテリーの役割とは?

電動アシスト自転車におけるバッテリーは「心臓部」ともいえる重要なパーツです。
主にモーターを駆動するための電力を供給し、アシスト機能によって坂道や長距離走行をサポートします。

バッテリーの種類や容量によって走行距離や重さが異なるため、日常使用にあったタイプを選ぶことが大切です。

当店コスナサイクル取り扱いのパナソニック電動アシスト自転車は、小型で大容量なリチウムイオンバッテリーが搭載されいます。

16Ah搭載のショッピングモデル「ビビDX」モデルでは1回の充電で約70㎞(オートマチックモード時)走行可能です。

2. バッテリーを外す前に確認すべき3つのポイント

バッテリーを外す前には、以下の3つを必ず確認しましょう。

① 電源がOFFになっているか確認

バッテリーを外すときに電源が入っていると、ショートや異常動作の原因になります。

② 鍵がしっかり施錠・解錠できるか

バッテリーにはロック機構が備わっており、鍵が正しく動作していないと外せません。

③ バッテリーの位置をよく確認

多くのバッテリーはフレームの後部やシート下に取り付けられています。正確な位置を理解してから作業に入りましょう。

3. 【手順解説】正しいバッテリーの外し方

メーカーによって多少の違いはありますが、基本的な外し方は以下の通りです。
今回は、当店取り扱いブランドのパナソニック電動アシスト自転車を使ってバッテリーの取り外し方と取り付け方について解説していきます。

ステップ1:自転車を安定させる

スタンドを立てて自転車が倒れないようにしてください。特にバッテリーは重さがあるため、バランスが崩れやすいです。

ステップ2:後輪サークル錠のカギをロックする

パナソニック電動アシスト自転車ビビDXカギ開錠

バッテリーを本体から外すには最初に後輪のサークル錠のカギを施錠してカギを取り外します。

何故って!?

後輪サークル錠のカギとバッテリーロックのカギは同じ鍵を使用していますので、後輪サークル錠をロックしないとカギを取り外せませんので。

バッテリー側面の鍵穴に鍵を差し込み、「カチッ」と音がするまで回します。これでロックが解除されます。

ステップ3:バッテリーを取り外す

パナソニック電動アシスト自転車ビビDXバッテリー外し作業カギ解除

バッテリーロックに真っすぐにキーを差し込み画像のように反時計方向に回しロックを解除します。

パナソニック電動アシスト自転車ビビDXバッテリー取り外し持ち上げる
パナソニック電動アシスト自転車ビビDXバッテリー取り外し下を支える

この取り外しの時が注意が必要です。

プロ目線でのワンポイントアドバイス:
バッテリーを取り外す時は両手で片方はバッテリー上部の取っ手に、もう片方の手でバッテリー底部を支えながら引き上げてください。

意外とこの手を添える事を行わず外す方が多いようで片手で「スッツ」と持ち上げてしまうのですが、その時に手を滑らせてしまってバッテリー本体の下側を損傷してしまうケースがありますので忘れずに!

パナソニック電動アシスト自転車ビビDXバッテリーロックキーを抜く

バッテリーを取り外したらバッテリーロックのキーを先程の位置から今度は真っすぐに戻してキーを引き抜きます。

4. 【手順解説】正しいバッテリーの取り付け方

取り付けの際も、いくつかの注意点を押さえることでトラブルを防げます。

ステップ①:接点を軽く確認

パなシニック電動アシスト自転車ビビDXバッテリー取付部

バッテリーの端子部分と本体側の接点にゴミやほこりがついていないかを確認。乾いた布で軽く拭くと良いです。

バッテリー取り外し時に本体外の接点部をゴムやホコリから保護するパナソニック電動アシスト自転車純正の端子カバーがありますのであると便利です。
詳しくは、こちらコスナブログ記事で紹介していますので参照してください。
電動アシスト自転車用「端子カバー」で端子部分のホコリや汚れから守る

ステップ②:バッテリーを入れる

パなシニック電動アシスト自転車ビビDXバッテリー取付部

バッテリー取付部はこのようになっていますので、ゆっくりこの場所に収めてください。

プロ目線でのワンポイントアドバイス:
この画像の手前左右に半円形の部分があるのわかりますか?(プラスネジ部の横)ここの溝にバッテリー本体の突起部を合わせ斜にして入れます。

パナソニック電動アシスト自転車ビビDXバッテリー手で斜にして入れる

このようにバッテリー本体を斜にしてゆっくり真っすぐに本体を起こしていきます。

パナソニック電動アシスト自転車ビビDXバッテリー収納完了

最後に「カシャ」っとロック音がします。

プロ目線での注意事項:
このロックが浅く確実に止まってない場合もありますので、必ず最終確認でバッテリー本体が確実にロックされて外れないか本体を手前に引いて確認をしてください。

ロックが浅いと場合によっては走行中にバッテリー本体が外へ飛び出してしまい非常に危険です。

5. 長持ちさせるためのバッテリー管理のコツ

電動アシスト自転車のバッテリーは消耗品ですが、管理次第で寿命を延ばすことが可能です。

● 適正温度で保管する

高温多湿や極端な低温はバッテリーに悪影響です。理想的な保管温度は10~25℃程度です。

● 定期的に充電する

長期間使わないときでも、約2ヶ月に1回は充電することでバッテリーの劣化を防ぎます。

● 充電のしすぎに注意

100%の状態で長時間放置すると、逆にバッテリーが痛みます。8割~9割での充電停止が理想です。

6. よくある質問(FAQ)

Q. バッテリーが外れにくいのはなぜ?

A. ロックが完全に解除されていない、もしくは端子がさびている可能性があります。無理に引き抜かず、まずは鍵の動作や端子を確認しましょう。

Q. 雨の日でもバッテリーの取り外しはできる?

A. 可能ではありますが、水分が原因で端子にトラブルが起きることがあります。なるべく乾いた場所で作業してください。

災害時に役立つ:電動アシスト自転車バッテリー用USB出力アダプター

災害が発生すると、停電や通信障害により日常生活が一変します。
特に電力供給が断たれると、スマートフォンやその他の電子機器を充電する手段が限られてしまいます。
そんな時に役立つのが、パナソニック電動アシスト自転車バッテリー用USB出力アダプターです。
このアダプターは、普段使用している電動アシスト自転車のバッテリーを非常時の電源として活用できる優れたアイテムです。

詳しくは、こちらコスナブログ記事で紹介していますので参照してください。
災害時に役立つ:パナソニック電動アシスト自転車バッテリー用USB出力アダプター

7. まとめ

電動アシスト自転車のバッテリーは、適切に扱うことで安全性と耐久性が大きく向上します。
日々のちょっとした意識が、バッテリー寿命の延長やトラブル防止に繋がります。
「正しい外し方と入れ方」を習慣にし、快適な自転車ライフを送りましょう。

投稿者プロフィール

小砂恵三
小砂恵三コスナサイクル店長
宮田工業(現在:ミヤタサイクル)での研修を得て、インショップ形式の自転車店の店長に就任。その後家業を継ぎ自転車のメンテナンス、販売に従事して35年以上。
自転車専門資格として「自転車安全整備士」「自転車技士」「スポーツBAA PLUS」「自転車組立整備士」などを保有。
現在はコーダブルームやパナソニックといったスポーツ自転車から電動アシスト自転車までを幅広くカバーするサイクルショップ、コスナサイクルを運営。