ロードバイク・クロスバイク等スポーツバイク初心者の方にとってパンク修理は大きな壁のひとつではないでしょうか?
街中でのパンク等のアクシデントでしたら近くの自転車ショップを探して修理等お願いすれば何とかなりますが、例えば当店があります小田原から箱根の山間部・熱海方面の海岸線沿いの途中パンクしてしまったら自分で修理して直すしかありません。
いざ自分で修理するにも初心者にとってはパンク修理は大きな壁だと思います。
そこで、出先で自転車がパンクしてしまった時の対処法としておすすめするのがチューブ交換です。
出先でのパンク修理するにも時間がかかりますし、パンク穴の確認も音だけが頼りで水を使った確認もできませんので時間短縮の意味でもチューブ交換がおすすめです!
いつも自転車に携帯しておく物として携帯用ミニポンプ、タイヤレバーセット、スペア用チューブの3点です。
これだけは忘れず必ず携帯してください。愛車のチューブサイズの確認も忘れずに。
また、今回使用しますタイヤレバーはシュワルベ製のタイヤレバー3本セットです。
このタイヤレバーはクリップタイプと言う独自の機能が付いているのでタイヤが硬くて入れずらい時でもスムーズにチューブを噛まずに入れることが出来ます。
それでは、実際に各工程を見ていきましょう。
今回作業に使うチューブは700Cサイズのフレンチバルブ(仏式)です。
先ずは、安全を確保できる場所に自転車を移動します。
パンクした方の車輪を自転車本体から取り外します。
車輪の取り外し方法については、こちらのコスナブログ記事で紹介していますので参照してください。
パンクした方の車輪を車体から外しましたら、バルブ口金のネジを緩めエアが残っていたら全部エアを抜きバルブ根元にあります固定ネジも外します。
今回使用しますタイヤレバーはシュワルベ製タイヤレバー3本セットです。
先ずはどちらか片側にタイヤレバー1本をリムとタイヤの間に入れてレバー先端にタイヤを引っ掛けてレバーを手前に倒しレバーの凹を利用してスポークにかけておきます。
スポークに引っ掛けて止めてあるタイヤレバー1本の近くからもう1本のタイヤレバーを使ってタイヤを少しずつ外していきます。
コツとして、タイヤを少しレバーと反対側に押し広げてあげるとタイヤレバーが上手くタイヤの淵に引っ掛かりやすいです。
片側だけタイヤをリムから全部外し、中からチューブを少しずつ取り出して行きます。
パンクした自転車チューブを全部タイヤの中から取り出します。
ワンポイントアドバイスとして、新しいチューブを使う前にチューブに少しだけエアを入れておきます。
チューブにエアを少し入れることによりチューブが上手くリムセンターに収まりやすくなるからです。
リムのバルブ穴にチューブ口金を通し、チューブをタイヤの中に少しずつ入れていきます。
チューブをタイヤ内側に少しずつ収めていきます。
全部チューブがタイヤに納まったら、ちゃんとリムセンターに上手く収まっているか手と目視で確認する。
まれに気付かずにチューブがよじれて入ってることもありえますのでこの確認は忘れずに!
チューブが全部がタイヤの中に上手く収まったら、いよいよタイヤのはめ込み作業です。
この作業でポイントなのがこの最初のチューブ口金付近のタイヤはめ込み作業です。
ココさえ上手く収まれば第一関門突破です!
タイヤをはめ込む時に画像のようにチューブの片方がリムとタイヤの間に挟まってしまっているのだダメです!
このままですと折角チューブ交換したのにエアを入れた時にバースト(破裂)させてしまう可能性が大です!
皆さんの失敗したお話を聞くと、ほとんどがこの段階でのミスが多いです。
正しくは、このようにタイヤのビード部分だけが確認できてチューブが内側にちゃんと納まっている状態です。
この状態でバルブ口金部分を上下に動かすとスムーズに動けば、正しくチューブが収まっています。
ある程度手でタイヤを入れることが出来たらタイヤレバーを使ってタイヤをはめていきますが、ここで先程まで使っていたタイヤレバーの秘密の優れた機能を使います!?
ドイツ・シュワルベのタイヤレバーはクリップタイプのタイヤレバー機能が付いていてこれが凄い便利!
クリップタイプのタイヤレバー1本をリムの間にポン!とはめ込みます。
もう1本も同じように反対側のリムサイドにチューブを噛まないようにポン!とクリップ機能ではめ込みます。
これで準備完了!
クリップ機能でリムサイドに挟んだタイヤレバーを両側から少しずつ内側へ移動していくと・・・!!
アレッ!柔らかいタイヤですとご覧の通りスッポリ!タイヤが簡単に収まってくれます。チューブを噛む心配もありません。
もし、タイヤを入れる時に硬い場合は、更にもう1本のタイヤレバーを使ってレバー先端のフック部分にチューブを噛まないように注意しながらリムサイドにレバーを引っ掛けて向こう側に押し上げるようにしてタイヤを入れていきます。
全部タイヤが上手く収まったら、チューブが正確に収まっているかタイヤを少し押し上げて目視で片方ずつ確認していきます。
もしこの段階でチューブが見えるようでしたらその箇所のタイヤを少し横にずらしながら左右に振ると上手く収まる場合もあります。
それでもダメな場合はタイヤレバーを使って慎重に入れ直してください。
最後にバルブ口金を上下に動かしてスムーズに動けば、チューブが正確に収まっています。この確認も忘れずに!
携帯ポンプを使って空気を補充していきます。
空気がある程度補充できたら一旦補充を止めて、ポンプを外し車軸を手で押さえて車輪を軽く回してタイヤサイドとリムサイドが画像のようにきれいに収まっているか確認してください。
この段階でタイヤがリムの溝にくいこんでいたら手でタイヤを押し上げて修正してください。
再度、携帯ポンプで適正空気圧まで空気を補充します。
チューブ交換が完了しましたら、外した車輪を車体本体に取付レバーで固定します。
最後にクロスバイク等の場合、外したVブレーキケーブルを正しくはめてブレーキ操作がスムーズに行えるか確認します。
またロードバイクの場合はブレーキアーチ本体に付いているクイックレリーズレバー位置の確認を、開いてる状態ですとブレーキレバーを握った時にブレーキレバーの握りしろが広くなってしまい危険です。
これで、スポーツバイクの自転車チューブ交換作業完了です。
走行途中でのパンク等のアクシデントは本当は無いのが良いのですが、もしもの時のためにも一度自宅で時間をかけて自転車チューブ交換の練習をすると良いと思います。
また、途中でパンクしたチューブは自宅に戻ってからパンク修理をしてそれを今度はスペアチューブにして持っててください。