シマノ内装3段変速の間違った調整方法をされたままの状態で乗っていますと、最悪は内装ギアの遊星歯車に影響が出て内装ハブ内部のユニット交換になる場合もあります。
お客様が不具合を感じ当店に持ち込まれる場合がほとんどですが、中には全くその事に気づかず間違った修理調整されたまま乗り続けて、たまたま違う修理依頼で持ち込まれ初めて見つかる場合などもあります。
もし、内装3段変速で不具合を感じましたら一度お近くの自転車専門店へお早めにご相談してみてください。
お客様から一度他店にて後輪タイヤ交換をしてからどうも3段変速の調子が良くなく違和感を感じるとの事で確認してみましたらエッ!変速の定位置がまったく合ってない!
本来なら細い棒の溝がハブ軸シャフトの位置で合わさっていなければいけませんがズレてしまってます。
これではペダルを漕いでどのギアにしても違和感を感じるはずです。
先ずは、内装3段変速レバーを「2」の位置に合わせます。
プッシュロッドと言う細い棒状がハブ軸の中に納まっていますので、3段調整金具のアジャスターを回して、棒状に溝が1本入っている所がありますのでその位置がハブシャフト軸先端の所と一致するようにネジを回して調整します。
その後何度か手元変速レバーを操作してスムーズに3段変速できれば大丈夫です。
普段は保護カバーが付いていますのでご自分で確認するには一度+ドライバーでカバーを取り外さないと確認はできません。
上の画像と比べ見てください正しい設定位置との違いがハッキリわかるはずです。
お客様も安心してお帰りになりました。
内装3段だからメンテナンスが必要ないと思う方が多いですがそれは違います。
やはり定期的な内部メンテナンスを行う事でさらに快適に内装3段変速をご使用できますよ。
こちらのコスナブログ記事も参照してください。
シマノ内装3段ハブの純正オイルを使ったオイルディッピング作業について