修理等のご依頼でお持ちいただくお子様の自転車を見ていますとかなりの確率で多いのがチェーンを回すと「キュルキュル!」と音を立てチェーン本体も錆で茶色くなっていることです。
そのままの状態で乗っていますと、チェーンが錆でリンク部分が固着してしまい最悪は走行していてもチェーンがガクガクしてしまいとても危険です。
子供用自転車の注油も定期的に行うことでお子様も安心して快適に乗り続けられますので忘れずに。
左から、使い古しのタオル、高性能潤滑剤「ワコーズ ラスペネC」、綿棒、軍手を作業前に準備してください。
プロメカニック愛用の信頼の和光ケミカル社の「ワコーズ」製品の中でも店長セレクトの商品がこちら。
ラスペネシリーズ、浸透・潤滑・防錆・水置換とこれ1本でできる高性能潤滑スプレーです。
水置換(すいちかん)とは、
塗布しようする金属表面に水分が付いていても、それを押し上げて防錆油膜を形成する性質のこと。
左から、
ワコーズ「ラスペネミニ」容量180mLとコンパクト
ワコーズ「ラスペネミニ」プロメカニック愛用の業務用スプレーで容量350mL、店長のわたしも愛用。
チェーンに潤滑剤を注油します。
その時、使い古しのタオルを下に敷いてい置くと噴射した液体が垂れてきても汚れずにすみます。
ワンポイントアドバイス
チェーンに注油する時は、必ず画像のようにチェーン内側にペダルを回しながら少しずつリンクの隙間に浸透するように行ってください。
そうすることで、チェーンとギヤ全体に潤滑がまわりやすくなります。
スタンドが固くなって動きが悪くなってしまう時ありませんか?
そんな時は、スタンドのヒンジ部分にも潤滑スプレーすると動きがスムーズになります。
ブレーキレバーの可動部にも少し潤滑スプレーを行うことで固着していたブレーキレバーの動き良くなります。
特にお子様はブレーキを握る握力が弱いですので、レバーの軽い動きはお子様にとっても嬉しいはずですよ。
後サークル錠タイプの自転車の場合、使ってきますと錆等に影響でシリンダー部分の固くなり、鍵の開閉が思うように動かない時があります。
そのような時もは、潤滑スプレーを少量シリンダー部分にスプレーすることで動きがスムーズになります。
外装変速仕様の子供用自転車などでは、変速ワイヤーがこのようにフレーム外に出ていてる箇所があります。
このインナーワイヤーケーブルもスチール(鉄製)の場合が多く錆やすいので、先ほど準備した使い古しのタオル等に潤滑剤をスプレーして浸み込ませ、そのタオルでワイヤーケーブルに油膜を付けてあげると錆防止にもなります。
準備した綿棒の先に潤滑剤をスプレーして含ませネジ穴にまんべんなく油膜を作ってあげればこちらも錆対策に。
綿棒なら自転車各部のネジ部に使いやすいので作業も行いやすいと思います。
チェーンの隙間の広いリンクの間に、汚れ等が積層して溜まっている場合もありますので、そんな時には綿棒でリンクの隙間の汚れを押し出してください。
泥等の汚れが下にポタポタ落ちますので必ずタオル等を敷いて作業してください。
意外と忘れがちな箇所なのがこちら。
変速機の上下の歯車なんですよ!
結構汚れが積層されて泥の塊のようになっている事があります。
チェーンに潤滑しても、ここの汚れが積層されていたらチェーンや変速性能にも影響がでますのでチェックを忘れずに。
自転車掃除の基本「乾拭き作業」をお子さまと一緒に!プロが教える子供用自転車掃除のコツ「乾拭き作業」
子供用自転車の注油箇所4ヶ所覚えていただきましたでしょうか。
お子様の自転車の定期的に注油を行いいつまでも快適で安心して乗れるようにしてあげてください。