お客様からシティサイクルチェーン交換の依頼で自転車を確認しましたら、これは酷い!
チェーンがサビサビで、更に固着している箇所も見受けられます!!
最後はチェーンがたるみ伸びすぎて流石にこれでは自転車を漕ぐことが出来ませんね。
シティサイクルの場合はチェーンジョイント部がありますので、その箇所を探して工具を使用してチェーンを取り外します。
まれにチェーンジョイント部が無く一体型のチェーンもありますのでその際は、チェーン切工具を使用してチェーンを取り外してください。
今まで付いていたシティサイクル用チェーン。全体に錆ていてチェーンリンクも固着してガチガチでした!
新しいシティサイクル用チェーン 古いチェーンと比べて当然ですが全然違いますよね!
チェーン規格サイズは、シングルスピードなので1/2×1/8です。
今回使用しますシティサイクル用チェーンは、日本ブランドの加賀工業株式会社製チェーンです。
「K.C.M(ケーシーエム)」で有名ですが、KCMとは「Kaga Chain Manufacturing」の各頭文字を合わせたものです。
新しくするシティサイクル用チェーンを先ずはフロントギヤと後輪フリーギヤにかけチェーンをつなぎます。
チェーンの長い分は後で適切な長さにチェーン切工具で調整します。
但し、チェーンの長さが古いチェーンとで長さ確認できる時は、チェーン切工具で先にチェーンを切断して調整してもかまいません。
チェーンの長さを調整のため、後輪のハブナットを左右緩めます。
後輪ブレーキドラムを固定している金具ネジも緩めます。
後輪のチェーン引き金具(チェーンの長さを調整する金具)のナットもかなり奥までネジ込まれていますので、これを最初の位置まで一度リセットします。
そこで登場しますのがこの工具! チェーン引き調整工具です。ナットの径によって2種類使い分けできます。
これも先代から使い続けている専用工具のひとつです。
小田原市コスナサイクルでは、先代から受け継いで使い続けている専用工具が数多くあります。
新しい工具ももちろんありますが、昔ながらの工具も手入れをして丁寧に使い続ければいつまでも使用できます。
また手に馴染んでいますので作業もしやすく作業効率も上がります。昔の工具は本当に長持ちしますね!
チェーン引き調整工具を使用して、チェーン引き金具のナットを元の位置にもどします。
このように、自転車チェーン引き金具のナットを緩めて元に位置にリセット完了。
仮付けした自転車チェーンのチェーンジョイント部から一旦チェーンを外し、今度はチェーンの長さを確認しながら適切な長さにチェーン切工具を使用して切ります。
適切な長さに切ったチェーンをジョイント部でつないで、チェーンの張り具合を指先で確認します。
チェーンがたるんでいたり、ツッパリすぎたりしないように先程の指先での確認を行いながら最終微調整をチェーン引き調整工具で行っていきます。
チェーンの張り具合と同時に、後輪のセンター位置もキッチリ合わせながら調整作業を進めて行きます。
調整が完了したら、後輪ハブナットをしっかり締め、ブレーキ本体取付金具も締めます。
最後にペダルを回してチェーンがスムーズに動くか最終確認をします。
これで、シティサイクルチェーン交換の完了です。
注油も何もせず雨ざらしのまま自転車を使用しているようで「キュルキュル」音を立てながら走行している方を多く見かけます。
シティサイクル用チェーンも潤滑を忘れずに行ってください。
自転車潤滑については、プロも愛用自転車ケミカル潤滑には、この2本を参照してください。
また、チェーン洗浄については、プロも愛用自転車ケミカルでチェーン洗浄には、この2本を参照してください。
自転車チェーンにも潤いをお忘れなく。