こんにちは、コスナブログ編集部です。
コスナサイクルでは、修理や自転車の組立などはすべてコスナ店長が担当しています。
自転車の修理は、スポーツ、電動アシストとわず、やはりタイヤ関連の修理依頼がもっとも多いのです。
そして、1日のうちにもっとも多く行う工程がタイヤへの空気注入です。
たとえばパンク修理であれば、パンクチェック時に1回、修理後の再チェックに1回、修理完了後に1回と修理につきかならず3回は実施されます。
場合によっては、何度もエアを入れてふくらみ具合をチェックすることもあります。
そのため、タイヤに空気を入れるという行為に関して、自転車店ではみな一定の自信やルーティンを持っています。
当店のコスナ店長のルーティンは、モーター式のエアポンプを使用していても最後の締めは自身の手作業で空気を入れることです。
仏式や米式といったロードバイクやマウンテンバイクに使用されるタイヤチューブのバルブでは、メーター式ポンプで厳密なエアチェックを行う必要があります(バルブについて詳しくはこちらで解説しています)。
しかしメーター表記されるということは、その数字まで空気を入れればいいということなので、素人の方でも空気の管理が楽で、自転車に負担の少ない空気圧で走行することができます。
一方、シティサイクルと呼ばれるママチャリや一部クロスバイク・マウンテンバイク、折りたたみ自転車などに使用される英式(日本で一般的なバルブ口金)バルブでは、実は、正確な空気圧をメーターで測ることはできません。
虫ゴムと呼ばれるパーツがバルブコアの部分の空気の通る穴をふさぎ、弁の役割をしているために正確な数値が出ないのですね(ある程度の目安にはなりますが)。
そのために、英式のタイヤに空気を入れる際に重要になるのが、作業者自身の感覚です。
エアポンプにかかる抵抗、タイヤを触ったときの張り具合などから空気圧を調整します。
この感覚、正確なものでは1年程度では鍛えられません。
とうのも、持ち込まれる自転車のタイヤのメーカー、クオリティによって、抵抗や張り具合がてんでバラバラなのです。
また、同じメーカー、サイズのタイヤであっても、モデルがちがえばタイヤの反発力が異なる、同じメーカー、サイズ、モデルであっても、1年経過したタイヤと5年経過したタイヤでも伸びなどが変わります。
劣化がひどい場合には、許容量近くまでエアーを入れるとバーストという破裂現象を起こすこともあるため、空気とタイヤの関係を理解しいなければいけません。
そういったこまかな調整を最後に手にかかる感覚で判断するのが、コスナ店長の手動式エアポンプでの注入作業なのです。
ただ、実を言えば、最初は当店で使用しているモーター式エアポンプの圧力が弱めであったから始めたことらしいです 笑。
現在ではコスナ店長のトレードマークになりつつありますが 笑。