この記事は、2025年8月11日に追記・更新しました。
【写真付き】MTB(マウンテンバイク) タイヤチューブ 交換完全ガイド|初心者OKについて反映しています。
マウンテンバイクは舗装路だけでなく、未舗装の道や林道を走ることが多いため、タイヤやチューブの消耗が早くなります。長年使用すると紫外線や摩耗により、タイヤのサイドに細かなヒビが入り、表面の溝も浅くなります。ブレーキ制動力やグリップ力も低下するため、安全面からも定期的な交換が欠かせません。
さらに、タイヤの内部にあるチューブもゴム製品のため経年劣化し、弾力性を失います。劣化したチューブはパンクやバーストのリスクが高まるため、タイヤ交換の際はチューブも同時に交換するのが鉄則です。
また、リム内側のリムテープも忘れずチェックしましょう。凹みやニップル跡が目立つ場合は新しいものに交換することで、パンク防止につながります。
タイヤ交換の際はチューブとリムテープも同時に交換するのをおすすめします。
本記事では、初心者の方でも安心してできる、Vブレーキ仕様MTBのタイヤ・チューブ交換手順を写真付きで解説します。
「そろそろ交換が必要だな…」と思われたら、ぜひこのガイドを参考に自分の自転車をベストコンディションで交換してみましょう!
交換作業を始める前に、現在使用しているタイヤのサイズを確認しましょう。タイヤサイズはサイドに刻印されており、「26×2.1」や「27.5×2.25」などと表示されています。このサイズを誤ると、タイヤがリムに正しく装着できません。
詳しいサイズの見方や選び方は、こちらのコスナブログ記事で解説しています。
▶自転車タイヤサイズの見方・選び方を完全解説|初心者にもわかる一覧付き
作業を始める前に、Vブレーキのテンションを緩める必要があります。ブレーキアームを内側に軽く押し、フック部のワイヤーを外すことでホイールがスムーズに取り外せるようになります。
Vブレーキの外し方はこちらのコスナブログ記事も参考になります
▶プロが教えるクロスバイク「Vブレーキケーブル外し方」のコツ
チェーンに注意しながら、後輪全体を慎重に持ち上げて外します。ナット式の場合はスパナでナットを緩めて外してください。
ワンポイントアドバイス
後輪を外す時はチェーンの位置はフロント&リアとも一番小さいギヤにチェーン位置を合わせておきます。
こうすることによりチェーンテンションも緩くなり後輪が外しやすくなります。
空気を完全に抜いたあと、タイヤレバーを使ってビードをリムの外へ。レバーを一定間隔で差し込んでいくと外しやすくなります。
ビードが外れたら、タイヤとチューブを慎重に取り除きます。バルブ部分を先に外すとスムーズです。
この段階で、古いリムテープも一緒に取り外しましょう。
タイヤサイドに「ROTATING DIRECTION」など表記され矢印がある場合は、回転方向を指定していますのでタイヤの向きに注意してはめてください。
また、同じタイヤでも前輪と後輪とでドライブ方向指定が逆のタイヤもありますので注意してください。間違えるとグリップ性能に悪影響が出ることもあります。
少し空気を入れておくことで、作業中にチューブが潰れにくくなり、噛み込みを防ぎやすくなります。
バルブが斜めに入るとパンクや空気漏れの原因になるため、必ず垂直に差し込みましょう。
タイヤビードが硬くて入れずらい時にこれを使うと、リムに収まりやすくなります。初心者にもおすすめの作業補助剤です。
また、エアを入れた時のタイヤサイドも均一になり作業がとてもしやすいです。
シュワルベイージーフィットの使い方はこちらのコスナブログ記事で紹介しています。
▶硬いタイヤがスルッと入る!初心者でも簡単にできる3ステップ解決法
整備性と見た目を意識するなら、ロゴとバルブの位置を合わせておくのが基本です。写真映えにも◎。
こちらのコスナブログ記事で詳しく紹介しています。
▶自転車タイヤロゴマークの位置を揃えるのは「プロの暗黙ルール」
事前に少し空気を入れておいたことで、チューブがリムセンターに収まりやすくなり、噛み込みのリスクを減らせます。
工具を使わず、手でビードを均等に押し込むのがコツ。最後の数センチは硬く感じますが、焦らず慎重に作業を進めましょう。
最後の数センチが固くてタイヤが収まらないときは、シュワルベのクリップ式タイヤレバーを使うと手を傷めずにビードを押し込むことができます。無理な力はかけないよう注意しましょう。
シュワルベ「クリップ式タイヤレバー」についてはこちらのコスナブログ記事で紹介しています。
▶シュワルベタイヤレバーを使った自転車チューブ交換方法
チューブが正しく収まっていれば、バルブを軽く上下に動かすとスムーズに動きます。動かない場合は、チューブがタイヤ内で噛んでいる可能性があるので、もう一度外して入れ直しましょう。
例:画像のタイヤの指定空気圧は「45ー65PSI」と表示されています。この範囲を守らないとパンクやバーストの原因になります。空気圧表示はタイヤ側面にエンボス加工で「Bar」、「PSI」などで刻まれています。
適正な空気圧を狙うには、必ずメーター付きポンプを使用しましょう。初心者には安定して使えるフロアポンプがおすすめです。
フロアポンプの正しい使い方はこちらのコスナブログ記事で解説しています!
▶クロスバイク・ロードバイクのフロアポンプ使い方完全ガイド|初心者必見!正しい空気の入れ方
ホイールを車体に戻し、クイックリリースまたはナットでしっかり固定します。最後にVブレーキを再接続して、ブレーキの効きとホイールの回転確認を忘れずに!
自転車バルブの種類については、こちらのコスナブログ記事で詳しく紹介しています。
▶自転車バルブ完全ガイド:英式・仏式・米式の違いと選び方のポイント
Q1. タイヤだけ交換してチューブはそのまま使えますか?
A. 推奨しません。古いチューブはゴムが劣化しており、パンクしやすくなります。タイヤと同時交換がベストです。
Q2. 作業を失敗しやすいポイントは?
A. チューブの噛み込みと空気圧ミスが多いです。特にバルブ付近は慎重に作業しましょう。
Q3. 空気圧はどのくらいにすればいいですか?
A. タイヤサイドに記載された範囲内で調整します。走行用途に応じて微調整すると快適性が向上します。
マウンテンバイクのタイヤとチューブ交換は、正しい手順と少しのコツさえ押さえれば、初心者でも十分に自分で行える作業です。タイヤは紫外線や摩耗によって必ず劣化しますし、チューブも経年変化で弾力を失います。交換時期を逃すと、パンクや走行中の不安定さにつながるため、安全性を保つためにも定期的な点検と交換は欠かせません。
今回の記事では、Vブレーキ仕様のMTBを例に、写真付きで手順をわかりやすく解説しました。作業前のタイヤサイズ確認や、バルブの種類、空気圧管理なども合わせて理解することで、より快適で安全なライドが楽しめます。
一度やってみれば作業時間は短縮できますし、自転車との付き合い方もぐっと深まります。ぜひこの記事を参考に、あなたのMTBも安全・快適にリフレッシュしてみてください。